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キーワード「マズロー」の検索結果は以下のとおりです。

自己実現欲求の沼

先日、勤め先で、あるワークショップが開催された。グループに分けられ作業を実施。結果はグループ毎に模造紙に書き出された。

三百か四百あるだろうか、出されたコメントをざっと見渡して思った。マズローの欲求五段階説に沿ってこれらをカテゴライズして考察を進めるのが良かろう、と。

またそれか、と毛嫌いされる向きもあったけれど(たぶん今でもそうだろう)、私は、かつてシンクタンク勤めをしていた頃、割りと好んでこの説を用いて議論したものだ。

健全な組織は、3) 社会的欲求や、4) 承認欲求の色合いが強く出る。ブラックな、もしくはその傾向がある企業や組織では、2) 安全欲求の項目が膨れ上がる。どちらに傾いているかまず見えて来る。今回の考察もその辺りから始めることになるだろう。

一般には、3) 4) よりは、寧ろ、5) 自己実現欲求こそ重要だと言われる。無責任に、そう吹聴するコンサルタントも何人か見た。自己実現が、心地の良い響きがする言葉ということもあって、質(たち)が悪い。

聞く側は、その言葉の魔力に取り憑かれてしまう。それがニンジンとなり馬車馬のように走る。見果てぬ夢を追う。青い鳥を探す。そんな会社人生を送るはめになる。

組織戦略の考え方非営利組織の経営マズロー(いずれもサイト内)

ガタつくワゴン

金槌を持つと、何もかもが釘に見える

道具の法則。道具が一つなら、それが万能のように思えて、何にでもそれを振り回す。古くからある戒めだが、"If all you have is a hammer, everything looks like a nail."というマズローの言葉がつとに知られている。あの欲求五段階説で有名なマズローだ。

特定の道具、手段、方法論に固執することで、視野が狭まり、大事なことを見落としてしまう。または、事を成し遂げるには様々な方法やアプローチに拠る必要がある。または、手段は目的のためにあって、手段が目的になってはならない。そんなことを戒めている。

先日、LDKに置くワゴン(#47)をつくった。作業最終盤、底板の取り付けで一か所が2ミリほどずれるとという大失態をやらかした。何本かネジ止めすることに熱中し、きっちり位置合わせすることを怠ったのだ。完成後、全体がガタついたので、そのミスに気付いた。

ガタつきを修正しながら、金槌と釘の戒めを苦々しく思い起こした。これは、喩え話じゃないな、電動ドライバーとネジで、まさに、金槌と釘を実体験してしまった、と。

於牣魚踊(サイト内)。Law of the instrumentAbraham Maslow|Wikipedia、シベリアンヒッチ

モティベーション論

  • 2020/06/06 06:33
  • カテゴリー:読み物

ひとは、済んでしまった課題よりも、まだ未達成のままに終わっている課題の方を、よりよく思い出すものだ(略)。実は、課題が未達だということを最も明確に意識させてくれるのが、ほかならぬ目標ではないだろうか。

前半はクルト・レヴィンのツァイガルニク効果。金井壽宏著「働くみんなのモティベーション論 (日経ビジネス人文庫、16年)から(p330)。本書、モティベーションの「主要な理論は紹介」(p78)していると書いている割には、給与(昇給)とポジション(昇格)について真正面から議論しておらず拍子抜けした。

著者の名を最初に聞いたのは、1990年のことだった。神戸大学経営学部の先生で「組織論で注目あびる」とメモしている。ある方の話の中に登場した。

# Kurt Lewin(1890-1947)、「一橋大学の沼上幹氏」(p363)マズローの欲求五段階説、経営学で扱えるのは承認欲求まで

峠しぐれ

  • 2020/03/08 08:00
  • カテゴリー:読み物

剣は斬るべきところを斬ればよい。ただ、それだけのことでございます

葉室麟著「峠しぐれ」(双葉社、14年)から(p152)。色んな出来事が起こる。それも短い期間に次から次へと。サービスたっぷりではあるけれど、いささか目まぐるしい。

道具(剣)を持てば何かしたくなる。マズローが言ったという「金槌しか持っていない人には、すべてが釘に見える」を思い出した。的外れな連想かもしれないけれど。

# 雖井蛙流(せいありゅう)、Abraham Maslow (1908-1970)

ミニマリストという生き方

  • 2018/08/04 07:27
  • カテゴリー:読み物

さまざまなディスカッションの場で、マズローを持ち出す人が一定数いることが、いつも気になっていた。

あの五段階のピラミッドそのものが、もしくはそれに類したイメージが、世の人を駆り立てる強力なエンジンになっているのかもしれない。

引用は、辰巳渚著「ミニマリストという生き方」(宝島社、16年)から(p202)。

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