人は承認欲求に飢えている
- 2025/08/21 05:57
- カテゴリー:興行・放送
自分自身では、己を認め、自己肯定し、自信を持ちたい、と思う。さらに、他者から、認められたい、褒められたい、評価されたい、と切に願う。いわゆる承認欲求には、二面性があるように思う。
いくつかのドラマを観ながら、そんなことを考えた。
その目にしか見えぬものを現してやるのは、絵師に生まれ付いた者の務めじゃ
鳥山石燕(片岡鶴太郎)は、喜多川歌麿(染谷将太)の潜在能力を見抜いている。「べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~」第30回「人まね歌麿」(8/10)から。
医師の道からマンガに来ていただいて、本当にありがとうございます。
喫茶店で、編集者が手塚治虫(ドラマの中では手嶌)に言う。柳井嵩は、たまたまこの話を近くで聞いている。「あんぱん」第19週(95)「勇気の花」(8/8)から。
私には君を授けてくれましたか。
松本先生(柴田恭兵)が呟く。学生バイトの天童君が、松本先生のような学者を目指すと宣言するのを聞き、学問の神様が君を後継者に授けてくれたんだな、と喜ぶ。ドラマ10「舟を編む~私、辞書つくります~」第9回(8/12)から。
おまえたちにはわからんかも知れんが、あの男こそ本物だ。少しはあやかるといいんだが
風変わりな工場長の二國に、永田耕衣は高く評価されていた。これはドラマではなく、城山三郎著「部長の大晩年」(朝日新聞社、1998年)から。
# 自己実現欲求の沼、俳人・永田耕衣の世界(いずれもサイト内)