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キーワード「中島岳志」の検索結果は以下のとおりです。

保守と大東亜戦争

  • 2022/11/05 06:20
  • カテゴリー:読み物

本来の保守はリベラルという価値観を共有します。ここで言うリベラルとは左翼思想のことではありません。多様な価値に対する「寛容」と思想信条に対する「自由」です。

中島岳志著「保守と大東亜戦争」(集英社新書、2018年)から(p264)。

「漸進的な改革を志向する保守」にとって、大東亜戦争の悲劇に導いたファッショ的革新勢力も、戦後の民主主義や左翼思想も、同じように嫌悪の対象だった。どちらも行き過ぎた改造や統制により、引用に言う「寛容」も「自由」も限定的だったからだ。

中島岳志(サイト内)。福田恆存(ふくだつねあり、1912-1994)

秋葉原事件

  • 2022/10/20 06:26
  • カテゴリー:読み物

答えを急いではいけない。そして単純化した答えを求めてはいけない。世界も人間も、極めて複雑な存在だ。決して、わかりやすいものではない。

中島岳志著「秋葉原事件-加藤智大の軌跡」(朝日新聞出版、2011年)から(p16)。

中島岳志(サイト内)

那覇もだいぶ過ごしやすい気温になって来た。きのう今日、朝方はタオルケット一枚では寒いくらい。長い夏が終わったことを実感する。

パール判決を問い直す

  • 2022/10/17 06:36
  • カテゴリー:読み物

制定法があれば十分だという考えは、裁判を知らない人間の稚拙な発想と言わざるを得ない。社会通念にはカメレオンのように変わるという側面もある。けれども、通史的な次元もあり、保守されるべき根本となる規範もあり、慣習法もある、歴史的自然法もある。それらが社会通念のペースをなしている。浮動するのは表層的な面に過ぎない。

日本の侵略戦争や西洋の帝国主義に対するパールの批判的態度は、法律論ではなく社会通念に依拠していた、と西部氏は述べている。引用は、中島岳志+西部邁著「パール判決を問い直す」(講談社現代新書、2008年)、第三章『パール判決書』の問題から(p133)。本書の副題、「日本無罪論」の真相。

「パールの議論は、政治論として正しかった」(p193)と中島氏が言う。1) 欧米による帝国主義・人種差別・原爆投下などの非人道性を非難、2) 日本の帝国主義的歩みについて批判、3) 戦争肯定の論理を拒絶、牽制。4) ヒューマニズムに基づく文明観や世界連邦の理想など自らの思想表明、5) 「法の正義」を盾に東京裁判の政治性を批判。

中島岳志(サイト内)。西部邁|Wikipedia。「侵略」(覇権的先制攻撃)p205

パール判事

  • 2022/10/08 06:23
  • カテゴリー:読み物

東京裁判は、戦勝国の戦争犯罪が裁判にかけられず、構成員が戦勝国によって独占されているという問題があるものの、被告は「人間の行う正義」を甘んじて受け入れなければならない、というのがパールの大前提である。

彼は自身が判事の一人であった東京裁判を根本的に否定していなかった。引用は、中島岳志著「パール判事-東京裁判批判と絶対平和主義」(白水社、2007年)から(p102)。

パール判事は「日本無罪」を唱えた、と言う人たちがいる。誤解もしくは曲解だ。日本による植民地政策の正当化や、大東亜戦争の肯定など一切していない。彼の主張は、「平和に対する罪」や「人道に対する罪」で裁判にかけられた「A級戦犯は法的には無罪」ということだった。これら罪状が国際法に存在しないからだ。一方で「通例の戦争犯罪」で裁くことには積極的で、日本軍による残虐行為を事実と認定し、指導者たちの道義的責任を厳しく追及した。

中島岳志(サイト内)。Radhabinod Pal(1886-1967)

precarityと港珠澳大橋

週末のテレビの日に二つの番組を観た。一つは「銃撃があぶりだした日本社会」。この中でロバート・キャンベルさんが、precarity(漠とした不安感)という言葉を紹介していた。

唯ぼんやりした不安を抱いて服毒自殺した芥川龍之介のことを思った。調べてみると1927年だ。治安維持法が制定されたのはその2年前の1925年。中島岳志さんの話によると、当時多発したテロ、例えば原敬の暗殺(1921年)、もその立法に影響したのだとか。

もう一つは、NHKスペシャル「染紅~変貌する香港」。空港のあるランタオ島とマカオを結ぶ巨大な橋のことを知った。

U・ボート(サイト内)。Precarity港珠澳大橋|Wikipedia。ETV特集「ロングインタビュー 銃撃があぶりだした日本社会~いま何を問うべきか」(再、9/22 0:00)出演:高村薫、中島岳志、ロバート・キャンベル、道傳愛子、NHKスペシャル「“染紅”変貌する香港-『自由と民主』が消えるとき」(再、9/15 1:10)

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