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破綻

  • 2021/09/01 06:30
  • カテゴリー:読み物

数々のパイオニア的な研究成果の実現は、林原健の異彩の発想があってのものだ。しかし反面、研究への強烈な思い入れや莫大な投資がなければ、借入金や金利も増えず、結果として一時的に売上げを過大計上する必要もなかった。

あんたの道楽に付き合う羽目になり、えらい目に遭った、と言わぬばかりだ。林原靖著「破綻-バイオ企業・林原の真実」(ワック、2013年)から(p224)。著者は、実兄健社長の下、専務として実務全般を管掌した。その会社、林原は、2011年に破綻した。

過去における架空売上げ計上つまり粉飾決算、「これは正直言って、弁解の余地のない不適切なもの」(p27)と認めながらも、どうやら「何も悪いことはしていない」(p154)が本音のようで、最後には、「なぜ林原は突然潰されたのか」と見出しを立て、「誰にどんな意図があったのか、得をしたのは誰なのか」を推論するに至る(p216)。

次の本へ(サイト内)。京都駅前の天下りポスト(p222)

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