眠りの森
- 2018/12/23 07:51
- カテゴリー:読み物
そういう仕組みになっているからです。器械体操なんかで、人間ピラミッドというのがあるでしょう。あれをやる時に一番辛いのは、最下段をする者たちです
人々の多くは、疲れている、精神的にも金銭的にも(バレエを見る)ゆとりはない、それはどうしてかと主人公の加賀がそう説明する。東野圭吾著「眠りの森」(講談社文庫、92年)から(p139)。加賀恭一郎シリーズ第2作(初出89年)、この時点で、加賀は本庁捜査一課の刑事。大学卒業後に中学の教師になり、その後、警視庁の刑事になったことが語られる(p148)。