サンサーンス3番、BPh
- 2025/09/22 06:58
- カテゴリー:音楽
ひとつ確かめたい、ベルリンフィルを指揮して音楽をするという行為が、楽しいという行為なのか。突き詰めれば突き詰めるほど、シリアスで、神経を使う作業になる。じゃ、それって楽しい音楽になるのか。
番組冒頭、指揮者・山田和樹氏が、車の中で、そんなことを語っていた。向かう先は、おそらく演奏会場だろう。この日のメインは、サンサーンスの交響曲第3番。
Camille Saint-Saëns
Symphony No.3 in c minor, op.78
Berliner Philharmoniker
Kazuki Yamada conductor
Sebastian Heindl organ
Sat 14 June 2025, 19:00
Main Auditorium
第1部。前半(第1楽章)、木管がタンギングできるぎりぎりのテンポまで上げてぶっ飛ばすようなことはしない。それどころかだいぶ遅い。それを緩まないよう上手くコントロールして盛り上げる。ちょっと感動した。後半(第2楽章)も悪くない。終わったら会場から拍手が出たほどだ。
第2部。前半(第3楽章)、各パート忙しいのだけれど、隅々まで神経が行き届き、全体の歌は途切れない。そして、オルガンの和音から始まる後半(終楽章)。音量バランスやテンポが細かく調整される。木管や鍵盤、各パートの旋律が浮き出て来る。あざとい感じがしなくもないがぴたりと嵌まる。
何かしながら点けておこうか、と思って聞き始めたけれど、図らずも、このサンサーンスに集中することになった。
# ディベルティメント K166(サイト内)。クラシック音楽館▽マエストロ山田和樹 ベルリン・フィル デビュー公演(NHK-Eテレ、9/14 21時)、Concert on 12.06.2025 13.06.2025 14.06.2025 Berliner Philharmoniker, Yamada, Pahud, Heindl