螢草
- 2020/02/18 07:11
- カテゴリー:読み物
物を売るってのはお客との真剣勝負だと思うね。勝負するには、まずお客に信用してもらわなきゃいけない。あいつは、雨の日だろうが、風の日だろうが、いつもそこにいるってね
葉室麟著「螢草」(双葉社、12年)から(p202)。先日テレビで時代劇「螢草-菜々の剣」を目にする機会があり、その原作を借りて来た。著者の作品を読むのは今回が初めて。八重洲のオフィスに勤めていた頃に読書家の同僚から、葉室麟著、まず「蜩ノ記」をどうぞとすすめられて、そのうち手にしてみようと思いながらも年数が経ってしまった。ぼつぼつ読んで行こうと思う。
その番組では、主演の菜々役が出色の出来栄え、清原果耶という若い女優さん。仇の轟平九郎に扮する北村有起哉がなかなかの悪役ぶり。彼のことを最初に認識したのは、「君たちに明日はない」(10年)でだった。それと、「出社が楽しい経済学」の居相田係長(野添義弘)がちょい役で出ているのを見て笑ってしまった。
# 狂犬(たぶれいぬ)。「生きておる限り、この世に終わったと言えることなどないのだぞ」(p308)。土曜時代ドラマ「螢草 菜々の剣」- NHK