ベートーベン作品36
- 2021/09/07 06:29
- カテゴリー:音楽
作品36は、交響曲第2番ニ長調。これを弟子のリースが編曲した小編成版で聴いた。なかなか良い演奏だ。
Symphony #2, D dur, Op.36
Arrangement by Ferdinand Ries (1807)
for 2Vn, 2Va, Vc, CB, Fl, 2Hr
Compagnia di Punto
Recorded 2019
弟子が練習で編曲したのだろうか。それともこういう中途半端な編成の需要があったのだろうか。当時、9人集められたのなら、さらに何人か加えてフル編成にできたろうに。
なお、この曲にはベートーベン自身の編曲によるピアノ三重奏版がある。作曲家が自作を披露して回る、いわば営業活動に使ったのだろうか。現在では演奏機会はごく稀だろう。手元に、Robert Levin (Pf)、Peter Hanson (Vn)、David Watkin (Vc)による、1997年の録音があるけれどあまり聴かない。
七重奏曲(Op.20)も同じく自身の手で三重奏(Op.38)にしている。かつて、これら三重奏版を、ピアノ、クラ、ファゴットで演奏してみようと考えたことがあった。聴くより演る方がよほど楽しいだろうと思う。
# ベートーベン(サイト内)。Op.38, Beaux Arts Trio (1983)