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2024年11月の記事は以下のとおりです。

語りは伊東敏恵アナ

道長は、幼い後一条天皇の摂政となって名実ともに国家の頂点に立ち、

と説明が入る。語りは伊東敏恵アナ。大河ドラマ「光る君へ」(44)「望月の夜」から。この回で、道長は、あの有名な望月の歌を詠む。

それは日曜日のこと。翌月曜の夜にも伊東アナの声を聞いた。

2回シリーズで2つの敗戦国ドイツと日本のその後の悲劇を伝える。後編は、日本の敗戦とともに住処を追われその後の流転の運命を背負った人々の記録である。

「ふたつの敗戦国 日本 660万人の孤独」から。前編のドイツもそうだったけれど、後編の日本の話も見るに忍びなかった。

一つは平安朝の摂関時代を背景にしたドラマ。一つは敗戦後の引き揚げにまつわるドキュメンタリー。まったく趣向の異なる2つの番組ながら、語りは同じ人物。なんとも妙な感じがした。良い声だとは思うのだけれど。

光る君へドイツの新右翼(いずれもサイト内)。大河ドラマ「光る君へ」(44)「望月の夜」(NHK総合、11/17 20時)、「ふたつの敗戦国 日本 660万人の孤独」▽映像の世紀バタフライエフェクト(NHK総合、11/18 22時)

斎藤元彦氏の評判

先日(11/17)の兵庫県知事選では、県議会から不信任を突き付けられ失職した斎藤元彦前知事が再選された。

日々訪ねるブログでもこの選挙のことについて少し触れられている。兵庫県在住のお二人は斎藤氏に投票したとのこと。

「初志貫徹して欲しい」と考え、「今回も」斎藤氏に投票した。

前知事に「一票を投じた」。問題が起こって以降、彼の態度に「意志の強さは感じ取れるところがあったからだ」。

そのほかには、たぶん県外の方、「わからんもんですね」とか、「再選されるとは思ってもみなかった」とか、などの声があった。

私も、斎藤前知事が再選されるとは思ってもみなかった。元尼崎市長の稲村さんが選ばれるのでは、と特に根拠なく予想していた。が外れた。

レニとモトヒコリーダーの引き際トランプさんの評判石破首相の評判(いずれもサイト内)。【斎藤元彦氏再選】「SNSはフェイク」批判の前に猛省すべきはマスメディア、 無難な選挙報道がマスコミ不信を増幅(11/19)

薬疹

脇腹に発疹が出た。先日処方してもらった薬による薬疹だろう。何種類か処方された内の抗生物質アモキシシリンによるものと思う。そう思うのは過去の経緯があるからだ。

10年前にピロリ菌の除菌を試みた。処方された薬剤をのみ始めて2日目に発疹が出た。両脇腹から背中にかけて広範囲に、担当医がスティーヴンス・ジョンソン症候群を疑うほどに派手に出た。すぐ服薬は止めた。発疹は抗ヒスタミン剤などで数日で治まったが、ピロリの除菌は未完に終わった。

ピロリ除菌のために処方されたのはラベキュアパック。それが薬疹の原因と思われた。これは3つの薬がパックになっている。2種の抗生物質、アモキシシリンとクラリスロマイシンに補助としてラベプラゾールを併用。

その2か月後、再度、ピロリ除菌にトライすることになった。薬剤をラベファインパックに替えてもらった。これも3剤併用。ただし一つ置き換わって、アモキシシリン、メトロニダゾール、ラベプラゾールの3つ。

これでも薬疹は出た。2回に共通する、アモキシシリンかラベプラゾールどちらか、もしくは両方が発疹の原因と疑われた。が、ラベプラゾールと同系統のプロトンポンプ阻害剤は以前にのんだことがあった。それはなんともなかったので、アモキシシリンの方が怪しいとにらんだ。

ただ、このラベファインパックによる二度目の発疹は、身体が慣れたのか、耐性ができたのか、だいぶ軽症で済んだ。範囲は狭く痒みはほぼない。所定の日数、服用を続けた結果ピロリ菌の除菌には成功した。

そして今回、10年前と同じように発疹が出た。処方された薬剤にアモキシシリンが含まれていた。やはり、発疹の原因はそれだ、と確信した次第。発疹の程度は軽い。軽症だったラベファインのケースとよく似ている、部位も範囲も。そして痒みはほとんどない。

アモキシシリンは、ペニシリン系のβラクタム抗生物質。アモキシシリン含め同系統の抗生物質を服用するのは、10年前と今回の2度だけ。ペニシリン系で発疹が出るとしっかり認識し、今後、問診表などに忘れず記入するようにしよう。

なお、同じβラクタムでも、歯医者などでよくもらうセファロスポリン系の方では発疹など副作用を経験したことはない。

耳鼻科と眼科、24年10月(サイト内)

ライジング若冲

先生、まだまだ至らん私に教えてください。

伊藤若冲(中村七之助)が言う。それに対して、寿命を迎えようとしている売茶翁(石橋蓮司)は、「私に教えることなどない。只々感じ入るばかりや」と応える。

NHKの時代劇「ライジング若冲-天才かく覚醒せり」から。

もはや水準を越えている者が、「まだまだ至らん私に教えてください」と言う。心の叫びを聞くようでこちらの心も揺さぶられた。芸の道は長く厳しい。その深淵に臨み、美の本質を探究する。一流の者が超一流を追い求める。

それに、ここに謙虚の一つの形があるように思った。自分の能力に驕ることなく師や芸に接している。どこまで達しており、出来ないことは何なのか、まだ見えないものがある、と自身の能力を正当に評価した上で、さらに高みを目指す。己をしっかりと見据え、自信を持っていないと謙虚にはなれない。へりくだれば良いというものではない。

例えば、自分は素人ですと何度も言う人がある。その筋で長い経歴があり、そこそこ事情に通じているのに、素人、つまり今始めたばかり、ゼロ、そんなはずない。謙遜しているだけなのかもしれないし、予防線を張っているのかもしれないけれど、同じ言葉を繰り返されると嫌味でしかない。同じ領域にいる人たちは不快に感じるだろう。

潔く「まだまだ至らん私に教えてください」と言えるようになりたいものだ。

謙虚(サイト内)。時代劇「ライジング若冲 天才かく覚醒せり」完全版【作・演出】源孝志(NHK総合、11/2 15:05、初回放送2021/1/2)

闇より来たる修復師

焼き物って、本当に透明度が高い。透かすと光が透けるものがほとんど。それをどうやって再現するのか、自然に見せるか、が大事。

焼き物の修復は透明度との戦いだと言う。「ゴッドハンド 闇より来たる修復師」から。

破損した古美術品を、傷跡がわからないまでに修復する仕事。割れた破片をキレいにくっ付ける、そんなレベルではない。失われた部分も復元してしまう。例えば、無傷なら国宝級の青磁の花差し。両サイドにあった鳳凰の形をした持ち手が欠損している。これを元通りにする。お見事。

微かなヒビ割れに特殊な樹脂を流し込む。どんな樹脂が適しているのか、濃度は、加熱する温度は、など、かなり試行錯誤があったのだろう。

事程左様に、研究に研究を重ね、技術を磨いて来たことが判る。先駆者だった先代から受け継ぎ、さらに発展させ、次代へ繋ぐ。このドキュメンタリー番組には二代目と修行中の三代目が登場した。

# 「ゴッドハンド 闇より来たる修復師」▽スゴEウイーク(NHK-Eテレ、11/3 14:30、初回放送 NHK-BSP 2022/3/9)【出演】繭山浩司、繭山悠、藤田清、千宗屋、太田光、【語り】田中泯

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