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キーワード「戦争」の検索結果は以下のとおりです。

日米地位協定の真実

  • 2025/03/13 05:56
  • カテゴリー:読み物

日本とジブチが結んだ地位協定では、公務中であれ公務外であれ、ジブチはいっさいの裁判権を持たず、日本側がすべての裁判権を行使することになっています。

そんなことになっているのか。松竹伸幸著「<全条項分析> 日米地位協定の真実」(集英社新書、2021年)から(p161)。

ある人から聞いた話。その人の知人で自衛隊に勤める人が、駐ジブチ隊に配属されていた時期があったと。哨戒機の搭乗員だとか。自衛隊がアフリカ北東部のジブチ共和国に出張っていることは何となく知ってはいたけれど、その話を聞いて、あらためて、自衛隊がジブチに恒常的な基地を置いていることを認識したのだった。

それ以上深くは考えなかった。が、基地を置いているなら地位協定だ。日本とジブチとはそれを結んでいる。自衛隊は、国際法的に見て、軍隊であることは明らかなので当然そうなるということ。この本でそれを知った。

それも、引用部分のように、かなり不平等な内容になっている。日米の地位協定は、日本が今でも敗戦後の占領下にあるような内容になっている。その腹癒せにジブチに、もっと酷い地位協定を押し付けたのだろうか。

日米地位協定の改定検討を進めるには、ジブチとの不平等な地位協定をそのまま放置するわけにはいかないだろう。

地位協定日本は戦争をするのか(いずれもサイト内)

日本人の誇り

  • 2025/03/03 05:55
  • カテゴリー:読み物

歴史上のすべての出来事は因果により密接につながっていて、どこかからその一部を切り離すということに無理のあることは言うまでもありません。

例えば、昭和史と言ってしまうと、暗黙の内にそれより前の時代を切り離すことになる。意図するしないに関係なく気を付けないといけない。

引用は、藤原正彦著「日本人の誇り」(文春新書、2011年)から(p135)。その部分の小見出しは、「『昭和史』という不思議」。

著者は、列強による侵略の歴史に触れる際に、引用部分を指摘している。

16世紀以降の世界史は酷い有様で、欧米のいくつかの帝国が、アジア、アフリカ、南北アメリカに侵略し、収奪、搾取、虐殺と、非道の限りを尽くした。20世紀へとかわる頃に、極東の日本も帝国主義に遅れて参加。残る利権は中国と満州くらいしかないとばかりに、そこで残虐な行為を繰り広げ、昭和(1926年-)になってからその絶頂を迎える。その頃には、欧米勢の侵略行為はすっかり下火になっており、「日本の乱暴ばかりが目立」った。昭和だけを切り取ると、四世紀に渡る欧米列強の酷悪を免じ、日本だけを貶めることになる、と。

帝国主義の後始末をするに当たって、遅れてやって来た者、日本、に、すべての罪を押し付けてしまおう。と企てたズル賢いやつらがいたのかもしれない。が、

歴史は書き換えることはできない。やったことはやったこと。反省すべきは反省し、謝るべきは謝り、償うべきは償う。日本も含め、酷いことをした国すべてにそれは求められる。

図書館の本、25年1月検証戦争責任(いずれもサイト内)

二○三高地

戦争は、今、作戦の変更を命じておるのだ

旅順要塞の攻略を担当する、乃木希典(柄本明)の第三軍は失敗を重ねる。見るに見かねた満州軍総参謀長の児玉源太郎(高橋英樹)は、軍律を侵すことを承知で、第三軍に乗り込み指揮を執る。

引用は、NHKのドラマ「坂の上の雲」第22回「二○三高地(後編)」から。

「その策」をとれば上手く行きそうだ。勝てる。けれど、多大な労力と、ある程度の犠牲を払う必要があるだろう。そういう前提があるとして、

乃木の場合、もしかすると「その策」を知っていたかもしれない。が、彼は熱心に語る幕僚たちの進言を容れて、別の策を採り続けた。その結果、想定よりももっと多くの犠牲者を出すことになってしまった。

児玉は、乃木に代わり、指揮を執る。これ以上の無駄死には断じて許さない、と、幕僚たちの強硬な抗弁を喝破し、「その策」を命じる。結果、ある程度の犠牲は伴ったものの要塞を陥落させ目的を遂げる。

リーダーシップについて議論する際のケーススタディになると思った。

乃木はフォロワーの声を重視し、児玉はリーダーの考えのみを通した。二人とも一方に偏り過ぎ。リーダーはどうすべきだったのか。失敗を繰り返した乃木はもちろんのこと、成功した児玉でさえ、もう少し上手くやれたのではないか、という意見が出るだろう。リーダーとフォロワー、双方が納得できる進め方があったはず、と。

坂の上の雲(サイト内)。NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」第22話「二○三高地(後編)」(NHK総合、2/9 23時)

プルチネルラ、N響#2029

  • 2025/02/12 06:07
  • カテゴリー:音楽

前回ちゃんと見なかったがために「レニングラード」(N響#2028)を迂闊にもダウンロードしてしまったことを反省し、その次の定期公演は番組表でしっかり確認した。ソヒエフ指揮でプルチネルラ。これは大いに期待できる。

N響第2029回定期公演
ストラヴィンスキー作曲
組曲「プルチネッラ」
(指揮)トゥガン・ソヒエフ
(管弦楽)NHK交響楽団
(24分20秒)
2025年1月24日NHKホールで収録

期待に違わずこれはなかなかの好演。管、弦ともに達者で、指揮の指示によく反応しているのが判る。2年ほど前に同じオケで聴いた時には、まったく冴えない演奏だった。誰が指揮をするかによってこうも変わるのだ。

音楽とはまったく関係ない話。先日、ベトナム戦争のドキュメンタリー番組を観た。ベトナムは軍事大国アメリカに勝利する。国土は焦土と化し3百万人以上が犠牲となったがそれでも屈しなかった。英雄ホー・チミンのリーダーシップのなせる業だ。人々は彼を信じ、彼の言葉に気持ちを奮い立たせた。そして、事をなし遂げる。組織はリーダー次第、そのことをあらためて思い知った。

前半のプルチネルラに続いて後半はブラ1。これもまた素晴らしい演奏。番組の解説者が言う「堂々」の表現が的確だろうと思った。今回の2曲、消さずに保存版にしよう。

プルチネルラN響(いずれもサイト内)。N響第2029回定期公演【曲目】組曲「プルチネッラ」(ストラヴィンスキー)交響曲第1番ハ短調(ブラームス)【指揮】トゥガン・ソヒエフ【収録】2025年1月24日NHKホール▽ベストオブクラシック(NHK-FM、2/7 19時半)、映像の世紀バタフライエフェクト「ベトナム 勝利の代償」(NHK総合、1/27 22時)

戦後80年とトランプ2.0

毎日新聞は年始の社説タイトルに「戦後80年」を掲げた。シリーズなのだろう、1月の内に数本あり、今月になって、さらに1本加わった。タイトルの「戦後80年」に続くフレーズを並べてみよう。

  • 混迷する世界と日本 「人道第一」の秩序構築を(1/1)
  • 転換期の日本政治 民主主義、鍛え直す努力を(1/3)
  • 日本外交とアジア 安定へ役割を果たす時だ(1/4)
  • 米国第一と世界経済 分断乗り越える英知こそ(1/5)
  • 多様化する家族 生き方尊重し合う社会に(1/6)
  • 民主主義とSNS 分断乗り越え共感の場に(1/12)
  • 人口減少下の雇用 働き手の力生かす社会に(1/13)
  • 憲法のこれから 国民が議論を取り戻す時(1/20)
  • 曲がり角の社会保障 安心守る仕組み再構築を(2/3)

同紙社説は、1月下旬、別のシリーズを始めた。「トランプ2.0」。こちらはこんな感じ、

  • 米国第一の復活 これが「偉大な国」なのか(1/22)
  • 米国のパリ協定離脱 気候対策後退を懸念する(1/23)
  • 高関税政策の発動 貿易戦争に勝者はいない(1/24)
  • 「力の平和」と日本 外交の主体性が問われる(1/26)
  • 米のWHO脱退表明 国際協力後退させる愚行(1/30)
  • 「非核化」の提案 米国の行動が求められる(2/4)
  • 関税振りかざす外交 秩序損なう経済的威圧だ(2/6)
  • 「ガザ所有」発言 尊厳を踏みにじる傲慢さ(2/7)

先の大戦が終わって80年、第2期トランプ政権、一見まったく関係ない話。なのだが、両シリーズの一連のタイトルを併せ読むと、無関係どころか、綾織りのように密接にからみあう様が見えるようだ。日本は、米国を前にして、あたかも、猫に睨まれた鼠であり、親会社の顔色を窺う子会社であることを痛感する。

シリーズ「戦後80年」の内の1本「憲法のこれから~」(1/20)は、自民党初代総裁である鳩山一郎首相の言葉「わが国を真の独立国家に立ち返らせる」を引用している。戦後80年の節目や、トランプ2.0の政策が、その実現のきっかけとなれば良いのだが。

さて、2/3週、毎日新聞含む在京六紙の社説は、そのほかに、埼玉道路陥没事故、備蓄米の活用、米通商政策、国立劇場建て替え、ディープシーク、ガザ米所有提案、国連女性委に拠出拒否、国会の予算案審議、兵庫知事選捜索、ミャンマー情勢、石破首相訪米、鳥インフルエンザ拡大、などを話題に採り上げた。

六紙社説、トランプ登場に備えよ(いずれもサイト内)

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