もう年はとれない
- 2021/12/03 06:33
- カテゴリー:読み物
遠慮なく他人に面倒をかけられるのは、年をとる三つの楽しみのうちの一つだ。あとの二つは煙草を吸うことと、自分が相手をどう思うか本人に言ってやることだ。
そんな減らず口をたたく87歳の主人公は元殺人課の刑事。ダニエル・フリードマン著「もう年はとれない」野口百合子訳(創元推理文庫、2014年)。引用は、p50から。この本のことは、勢古浩爾著「定年後に読みたい文庫100冊」で知った。
もう一か所引用しておこう、「なにもするつもりはない。なにもしない選択肢があるなら、つねにそれを選ぶべきだ」(p25)。何かの折、選択や決断を迫られることでもあれば、この言葉を思い出すことにしよう。
# 文庫100冊(サイト内)