斬
- 2022/03/01 06:27
- カテゴリー:読み物
古来、切腹には一定の型があるといわれている。しかしそんな型は、あるといえばあるし、ないといえばない。型があって切腹があるのではなく、切腹あっての型なのである。
綱淵謙錠著「斬」(文春文庫、1975年)から(p47)。
余談として三島事件のことが語られる。1970年11月の市谷、二人が割腹自刃した際には介錯がなされた。事件を介錯の視点から眺め、斬首が「いかに専門的修練と厳しいプロ意識を要請される性質のものであったか」を考察している。