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三人で演奏する「第九」

  • 2022/12/30 06:08
  • カテゴリー:音楽

年末に「第九」を聴く習慣はないけれど、今年偶々この時期に耳にすることになった。それも二つ。まず、スウィトナー指揮シュターツカペレ・ベルリンの演奏(1982年)、これは素晴らしい、脱帽。もう一つは、三人で演奏する「第九」。リストが2台のピアノのために編曲した版にティンパニがオリジナルの譜面通りに併奏している。世界初録音。

Beethoven, Symphony No.9 in d minor op.125
Arranged by Liszt for two pianos (1851)
Supplemented by Beethoven's original timpani part
Olha Chipak and Oleksiy Kushnir, Pf
Francisco Manuel Anguas Rodriguez, Timp
Recorded 2021
[GENUIN 21766]

聴く前から第2楽章を楽しみにした。オケの演奏で、ティンパニ協奏曲かと思わせる快演が時々あるからだ。そこまで派手ではないけれど、期待通り2楽章の出来が良い。他楽章もこの打楽器の効果でキリっと引き締まる。3人の奏者は達者。録音も良い、バランスや響きが上手く処理されている。ピアノだけのリスト編は聴こうとは思わないけれど、この盤ならまた楽しめそうだ。

今年、ここの音楽カテゴリーはこれで39件目。内34件は広義のクラシック音楽がらみ。その中にこの「第九」のような編曲もの(transcription)は9件もあった。9÷34、26%。実際に聴いている時間はそんな比率じゃない、オリジナルを聴くことが圧倒的に多い。が、その中身たるや、馴染みの作曲家や、楽曲、演奏ばかり。このトシになると好みは、ほぼ固まっている。環境みたいなものだ。それに比べて、編曲ものは、ある意味、刺激がある。勢いここにメモすることになる。ま、そういうことだろう。

「歓喜の歌」来年、150周年(いずれもサイト内)。フルトヴェングラー(バイロイト祝祭管、1951年)、カラヤン(BPh、1962年)

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