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東ドイツとフジテレビ

東ドイツでは色々な事が上手く行かず、間違いがあったことも分かっている。でも私たち東ドイツ国民は皆、同じ船に乗って、ともに生きていた。私もその中で力を尽くした一人なのです。

旧東独スケート界の女王、カタリナ・ヴィットがそう言う。その国を採り上げた、NHKのドキュメンタリー「東ドイツ 監視国家 41年の闇」(3/31)から。

ヴィットは、ナチスのゲシュタポに匹敵するシュタージという組織によって、ずっと監視されていた。スポーツ国家である東独にって、スター選手の彼女に西側へ亡命されると痛手になるからだ。しかし、ヴィットは、何度もその機会がありながら亡命しなかった。その国に生きたことを肯定的に語る。東独という船に乗り、尽力したのだと。

同じ31日、フジテレビが設けた外部弁護士による第三者委員会が報告を行った。中居正広氏による同社アナウンサーへの性的暴力の件。会社が、性加害に加担した、そういう調査結果だったようだ。

新聞の社説を読んでいると、「ハラスメントは全社的に蔓延」「倫理観が欠如した会社全体の病弊」(東京新聞、4/1)という記載があった。この会社にとって、そんなこと当たり前だったわけだ。皆で同じ船に乗っていた。

東ドイツという船は沈んだ。果たしてフジテレビ丸はどうなる。

中居氏問題でフジ会見善き人のためのソナタ(いずれもサイト内)。映像の世紀バタフライエフェクト「東ドイツ 監視国家 41年の闇」(NHK総合、3/31 22時)

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