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母の言葉

以前に、「術無い」のことを書いた。その他に、母が使う表現や言葉を思い付くままに書き留めておいた。各々、術無いでそうしたように、辞書(大辞林第2版、三省堂、95年)に出ているかどうか確かめた。

  • 「こわい」【強い】〔「怖い」と同源〕1)(物が)かたくて処理しにくい。弾力がない。「こわい毛」「こわい飯」、(略)
  • 「業わく」。参考)「業が煮える」いらいらする。しゃくにさわる。業が煎れる。業が湧く。
  • 「かく」。参考)【舁く】(二人以上で)肩にのせて運ぶ。「駕籠をかく」「夫人をば輿に載せてかかせ/即興詩人(鴎外)」
  • 「べっちょない」。参考)べつじょう【別条】変わった事柄。「別条なく過ごす」
  • 「ほたえる」〔近世上方語〕1) ふざける。戯れる。「酒がほたえる雪転し/浄瑠璃・忠臣蔵」、(略)
  • 「ほろせ」。参考)ほろし【疿子】湿疹の軽度のもの。ほろせ。[日葡]
  • 「食べとみない」「行きとみない」。参考)とみない〔連語「とむない」の転。近世上方語〕動詞の連用形に付いて,「…したくもない」の意を表す。「せめてわいらには狩人がさせとみなく,侍にせうばかりぢや/浄瑠璃・妹背山」
  • 「いぬ」【去ぬ・往ぬ】(略)近世中期以降の語〕1)(関西地方で)立ち去る。帰る。「早ういね」(略)

銀二貫(サイト内)、方言周圏論日葡辞書(いずれもWikipediaから)

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