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日曜日はどこへ

  • 2020/06/21 06:59
  • カテゴリー:読み物

あのいつもの部屋へ帰っていくのだ。どこか知らない場所なんて。誰も知らない場所なんて。どうやったって辿りつけるわけがなく、そんな場所はこの世界のどこにもありはしないのだ。

話はそう終わる。川上未映子著「愛の夢とか」(講談社、13年)に収載の「日曜日はどこへ」から(p65)。不思議な気分になる話だ。多感な頃に、つき合っていた彼氏にふられ、その後、辛い思いを引きずって生きている。出口を探すかのように、14年前の約束を果たそうと思い出の場所へ行くのだが・・・。おれも、ずっと昔に誰かと、何か、約束をしたのではなかろうか、と思い出そうとするけれど、何も出て来ない。

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