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2025年08月の記事は以下のとおりです。

海岸に打ち上げられた鯨

国内では去年、40頭のクジラが打ち上げられた

日本鯨類研究所がそう報告しているらしい。webのニュース記事「海岸に打ち上げられたクジラ4頭を研究機関が調査 生態系確認へ」(8/5)から。先月の同じ頃に、千葉県館山市の海岸で、4頭のクジラが打ち上げられたのだとか。

私は瀬戸内の小さな街で生まれ育った。そこでもクジラが打ち上げられることがあった。小学校時代に二度ほど見に行った覚えがある。昭和40年代の話。

最初は、低学年の頃で、理科の時間に先生に連れられて皆で行った。学校から浜までは坂を下ってすぐ。打ち上げられていたのはスナメリだった。クジラにしては小型だが、低学年の我々にとって、それは大きな生き物だった。

二度目は、4年か5年の時だったと思う。クジラが上がったことを聞きつけた友だちと一緒に浜まで見物に行った。スナメリではなかった。長さ数メートル。周りの大人たちは口々にミンククジラやないか、何かの子供やろなどと言っていたが、種類ははっきりしなかった。

当時の新聞でも探せば何か判るだろうか。機会があれば故郷の市立図書館を訪ねてみよう。

56豪雪伊能忠敬止宿之地(いずれもサイト内)。海岸に打ち上げられたクジラ4頭を研究機関が調査 生態系確認へ(8/5)、山口県鯨類目録

「国策の誤り」

「国策の誤り」は、村山談話にはあるが、後の小泉談話や安倍談話にはない。

その文言が「大事なところ」と田中秀征氏が言っていた。3つの談話いずれにも、「植民地支配」や「侵略」「反省」「お詫び」の4つは登場するのだが、と。

きのうに続いて、引用は、NHKのラジオ番組「徹底対論・日本の政治を問いなおす」第5回後編(7/27)から。

3つの首相談話を、あらためて読み直してみた。その上で、上記の4つ乃至5つの言葉が語られる部分を抜き出した。まず、戦後50年の村上談話(1995年)から、

わが国は、遠くない過去の一時期、国策を誤り、戦争への道を歩んで国民を存亡の危機に陥れ、植民地支配と侵略によって、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えました。私は、未来に誤ち無からしめんとするが故に、疑うべくもないこの歴史の事実を謙虚に受け止め、ここにあらためて痛切な反省の意を表し、心からのお詫びの気持ちを表明いたします。また、この歴史がもたらした内外すべての犠牲者に深い哀悼の念を捧げます。

事実に向き合っている。当時、村上談話、特にこのお詫びの箇所、を聞いて(読んで)随分と心を動かされたことを覚えている。続いて、60年の小泉談話(2005年)から、

我が国は、かつて植民地支配と侵略によって、多くの国々、とりわけアジア諸国の人々に対して多大の損害と苦痛を与えました。こうした歴史の事実を謙虚に受け止め、改めて痛切な反省と心からのお詫びの気持ちを表明するとともに、先の大戦における内外のすべての犠牲者に謹んで哀悼の意を表します。

基本的に村上談話のお詫びを踏襲している。「国策の誤り」の文言は消え、全体に簡略化されている。そして、戦後70年の安倍談話(2015年)から、

事変、侵略、戦争。いかなる武力の威嚇や行使も、国際紛争を解決する手段としては、もう二度と用いてはならない。植民地支配から永遠に訣別し、すべての民族の自決の権利が尊重される世界にしなければならない。(略)我が国は、先の大戦における行いについて、繰り返し、痛切な反省と心からのお詫びの気持ちを表明してきました。

確かに4つの言葉は登場するが、侵略や植民地支配は一般論であり、反省やお詫びは自身を主語にして語られない。他人事のようで空疎な談話だ。

戦後80年の今年、もし石破さんによる声明が実現すれば、どんな内容になるだろう。

日本の政治を問いなおす(サイト内)。「徹底対論・日本の政治を問いなおす」第5回後編(NHKラジオ第1、7/27 13:05-)、村山談話小泉談話安倍談話戦後80年検証の見解は「必要」 首相、有識者から個別に意見聴取(8/4)

戦後80年首相談話

たぶん石破さんは、8月15日、歴史的な何か声明を出したいというのは本音としてあると思う。私はそのことを、かなり、期待している。

保阪正康氏が言う。田中秀征氏も「有意義だと思う、やってもらいたい」と。

NHKのラジオ番組「徹底対論・日本の政治を問いなおす」第5回後編(7/27)から。

声明は出るのか出ないのかどうなるだろう。自民党内には両論あるようだ。

新聞の記事は、双方の動きを伝えている。例えば、「石破茂首相は戦後80年の節目に検討する自身の見解表明に向けて、有識者から意見聴取を始めた」(日経、8/2)。「首相個人としてのメッセージを文書で出すことを見送る方向で調整に入った」(朝日、8/1)。

日本の政治を問いなおす(サイト内)。「徹底対論・日本の政治を問いなおす」第5回後編(NHKラジオ第1、7/27 13:05-)【出演】保阪正康(現代史研究家・ノンフィクション作家)/田中秀征(福山大学客員教授・元経済企画庁長官)/中北浩爾(政治学者・中央大学法学部教授)【進行】安達宜正(NHKラジオセンター長・政治担当解説委員)、星川幸、首相「戦後80年見解」へ有識者聴取、安倍談話踏襲 情勢見極め表明石破首相の戦後80年メッセージ文書 終戦の日も9月2日も見送りへ「戦後50周年の終戦記念日にあたって」(いわゆる村山談話)

自民党両院議員懇談会

自民党は、参院選の惨敗を受け、両院議員懇談会を開いた(7/28)。

在京六紙の社説は、揃って、これを採り上げた。タイトルを並べてみよう。

首相に辞任要求 続投こそが政治空白だ(東7/29)
自民両院議員懇 首相は党の信頼失墜望むのか(読7/29)
自民両院懇 続投表明の説得力ゼロだ(産7/29)
自民党は大敗の総括急ぎ解党的出直しを(経7/29)
自民の敗因 党への不信任 直視せよ(朝7/30)
自民の両院議員懇談会 大敗の反省がうかがえぬ(毎7/30)

前半の3つを読むと、自民党も自民党だが、新聞も新聞で、今回の参院選の結果が何を意味するのか、依然、分析が十分に進められていないように感じる。が、

後半3つは違うトーンを発している。そう、政権政党としての自民党こそ不信任を突き付けられたのだが、自民やその取り巻きは、それがわかっているのか、と。

「党への不信任 直視せよ」「大敗の反省がうかがえぬ」「総括急ぎ解党的出直しを」

解党「的」出直しなどと悠長なことを言ってないで、解党してしまえば良い、と思う。

さて、7/28週の六紙社説は、そのほかに、タイ・カンボジア停戦、台湾の政治対立、ガザの集団飢餓、列島各地で津波警報、FRB金融政策、海自と川重の癒着、ガソリン減税、教員の児童盗撮、日米新相互関税、などを話題にした。

六紙社説(サイト内)

Re: 希望の糸

  • 2025/08/02 06:36
  • カテゴリー:読み物

モニターが消えたままのカラオケボックスというのは、こんなにうらさびしい空間なのか、と思った。

警視庁捜査一課の刑事、松宮脩平は、この時、捜査対象から話を聞くのにカラオケボックスを予約していた。街中で手軽に使える個室だ。

東野圭吾著「希望の糸」から(p227)。再読。加賀恭一郎シリーズ第11作。

かつて私もカラオケ以外の目的でカラオケボックスを使っていたことがある。一人のこともあったけれどたいがい二人で。用途は、楽器の練習。20年いや30年も昔の話。

モニターなどカラオケ設備はオフにしておいてもらった。ソファに座っては吹けないのでパイプ椅子など普通の椅子をお店から借りた。譜面台は持参。

二人だとデュオ(二重奏)をすることになる。これは練習という名のお楽しみ、完全にお遊び。ドヴィエンヌ作曲「6つの二重奏」の楽譜は必ず用意した。ほかにもあれもこれもと棚から引き抜いて持って行くと楽譜の束だけでもかなりの重さになった。

楽器は数キロある。譜面台(Wittner)も軽くない。それに楽譜。そんな一式を、どこか外で吹くとなると運んでいた。なかなかの荷物だ。

希望の糸(サイト内)。6 Bassoon Duets, Op.3 (Devienne, François)|IMSLP

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