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キーワード「トランプ」の検索結果は以下のとおりです。

USスチール買収の行方

USスチールの子会社、ビッグリバー社だけを買収できると、その技術を日本の電炉に応用することによって大幅な生産性の向上を図ることができる。この買収問題の落としどころになるかもしれない。

へえそんな話があるんだな。NHKラジオの番組で、吉崎達彦氏が話していた。確かに、買収するのがUSスチール全部だと、お荷物になりかねない。美味しいところだけを、つまみ食いする方が良さそうだ。

高炉での鉄鋼生産は石炭を使うので二酸化炭素の排出が問題視される。一方、炭酸ガスの排出量が少ない電炉法がある。世界的には、まだまだ高炉が主流で、高炉と電炉の生産量の比率は7:3ほど。ところが、米国は、電炉シフトで先行しており、その比率は、3:7と逆転している。

ビッグリバー社(Big River Steel)は、アーカンソー州にあるUSスチールの子会社。最先端の電炉設備を備えているのだとか。

トランプ大統領は、今のところ、日本製鉄によるUSスチールの買収に大反対。とは言うものの判断を変える可能性はある。大統領は米国経済の将来に対して責任のある立場だ。吉崎氏はこう指摘していた、「海外からの投資を拒否したという前例を残すのは、今後の米国経済にとって良いことではない」と。

USスチール(サイト内)。「USスチール買収の行方」吉崎達彦(双日総合研究所チーフエコノミスト)▽マイ!Biz(マイあさ!、NHKラジオ第一、1/27 6時台後半)

疑惑の根幹

訂正の対象箇所は一連の疑惑の根幹ともいえ、編成幹部の関与が直接的か、間接的かは大きく印象を変える。

週刊文春は、中居正広氏の性的スキャンダルを暴いた記事を一部訂正した。それに対して産経新聞の社説は、「週刊文春の『訂正』 倫理綱領の姿勢に反する」(1/31)と題して苦情を申し立てた。引用はその社説本文から。

確かに印象は変わるだろうが、直接的にしろ間接的にしろ、フジテレビの編成幹部が「一連の疑惑の根幹」に関与していたことを認めてしまっている。

ところで、この「訂正」を社説のタイトルに掲げたのは、在京六紙の中では産経だけ。今朝までのところ他5紙は書かない。産経は、フジサンケイグループの新聞社として、もしかして、フジテレビを擁護する気持ちが働いているのだろうか、文春の汚点をあげつらって。

1/17の閉鎖的な会見について六紙社説が一斉に書いた(1/19-26)。先週それを読んだ時にも感じた。他の5紙が厳しく非難する一方で、産経一紙だけは手ぬるいのではないだろうかと。

1/27の第2回会見。社長らが辞任を表明したこの会見についても六紙は採り上げた。各紙の社説タイトルから言葉を拾ってみよう。今回、5紙はどう書いたろうか。

「解体的出直しが必要」(東1/28)、「メディア不信招いた責任重い」(読1/28)、「人権軽んじた背景解明を」(毎1/28)、「残る疑問 真剣に検証を」(朝1/29)、「企業統治の抜本的な見直しを急げ」(経1/28)

と、やはり手厳しい。5紙がダメ出しをする中、「信頼回復へ全力を尽くせ」(産1/28)と産経の社説は書いている。17日の第1回会見に関する社説(1/23)には「信頼回復へ厳正な解明を」とあった。他紙が使わない「信頼回復」の文字を、社説タイトルで繰り返す。フジサンケイグループの産経新聞は、信頼回復の可能性を諦めていない。

さて、1/27週の六紙社説は、そのほかに、日米豪印会合、米トランプ氏の政策、長野3人殺傷事件、衆参代表質問、虚偽情報と県議の死、道路陥没事故、国の予算審議、DeepSeekの波及と実力、森友文書で国敗訴、などを話題にした。

中居氏問題でフジ会見(サイト内)。Star TV host retires as sex scandal rocks Japan industry(1/23)|BBC

中居氏問題でフジ会見

仕事を取る。取引の関係を強くする。そのために手厚い接待をする、どこの業界でもよくある話だろう。飲ませる、付け届けをする。それに留まらず、抱かせる、が、罷り通っていた時代があった。世の中、良くなって、そんな悪しき慣行はなくなったと思いきや、芸能界やその取り巻きであるメディア業界では対応が遅れがち。

昨年末、週刊誌が、元SMAP中居正広氏と女性の間で性的な問題が起きたと報じた。フジテレビ社員の関与も指摘され、同社の社長が謝罪会見。収拾はつかず、スポンサー企業のCM差し止めが相次ぐ。結局、第三者委員会による調査が実施されることになった。なお中居氏ご本人は芸能活動から引退することに。

在京六紙の社説がどう書いているか見てみた。一週間ほどの間に8本もある。

「テレビと芸能 業界の透明化へ調査を」(朝1/19)。テレビ局が起用したい「芸能人との関係を強めるために、女性を性的に利用していないか」、これこそが世の人が「同社に抱く不信感の核心」。

「中居氏問題でフジ会見 疑問に答える徹底調査を」(毎1/19)。謝罪会見では多くの質問に対して回答を拒み、「真相究明よりも、組織防衛に腐心していると受け取られても仕方がない」。

「フジは丁寧な調査と説明を」(経1/20)。今時ハラスメント問題を蔑ろにすれば、従業員含めステークホルダーから見放される。「業績や株価への影響も無視できない」。

「フジテレビ会見 企業統治不全が深刻だ」(東1/21)。視聴者やスポンサーの信頼を回復するには、経営陣の総入れ替えなど余程の荒療治が要るだろう。「同社の企業統治はもはや体をなしているとは言えない」。

「フジテレビの調査 信頼回復へ厳正な解明を」(産1/23)。フジは、その性的な問題について2023年には把握していたが、中居氏を起用し続け、調査、公表は遅れた。「隠蔽と取られぬよう丁寧な説明が欠かせない」。

「不信を増幅させたフジの過ち」(経1/24)。謝罪は閉鎖的な会見で行われ、厳しい批判を浴びた。「メディアとしての社会的責任を放棄したも同然」、「経営判断のミス」。

「フジテレビ問題 事態を悪化させた認識の甘さ」(読1/25)。社会ではコンプライアンス意識が高まっている。「他の放送局にも同じような問題があるのではないかと疑っている視聴者は少なくない」。

「フジテレビ 構造と責任 調査徹底を」(朝1/26)。「人権への感度を高めて悪弊がないか省み、問題を一掃する機会」とせよ。会社を危機に陥れた経営陣はもちろん、他のステークホルダーにも考えて欲しい。

さあどうなる。

さて、1/20週の六紙社説は、そのほかに、都議会自民の裏金事件、トランプ政権2期目、春闘スタート、イチロー氏殿堂入り、障がい者の逸失益、日銀が追加利上げ、首相施政方針演説、米国WHO脱退、先の見えない中国経済減速、などを話題にした。

六紙社説、ジャニーズ(いずれもサイト内)

戦争と分断の世界を生きる

トランプ氏は、もし中国が軍事的に台湾侵攻することがあったら、ものすごい関税を上げると言っている。が、これ、受け止めようによっては、中国にしたら、関税を上げられるくらいで悲願の台湾侵攻できちゃうんだというメッセージにも受け取られかねない。

NHKラジオの番組で、同志社大の三牧准教授がそんな話をしていた。トランプ氏は、台湾有事に対して、関税での制裁云々は言うけれど、米国が軍事的な対応をするかどうか、そこは明確に述べていない。

米国は、もはや世界の警察ではない。米国第一主義が濃厚なトランプ政権となれば、国際的なリーダーの立場からも降りる可能性がある。その後釜に座ろうと虎視眈々と狙っているのが中国だ。例えば、AIは何歩も先を行く。景気も追っ付け復調する。今後、様々な領域で権威主義国と民主主義陣営がせめぎ合う、そんな様子がより鮮明になるのだろう。

トランプ(サイト内)。2025新春特集「“戦争と分断”の世界を生きる」前後編(NHKラジオ第一、1/1 17:05-)止められない戦争、進む分断…米国・中東・中国を見つめる研究者たちが2025年の世界を展望し語り合う。【出演】同志社大学大学院准教授…三牧聖子,東京大学大学院教授…阿古智子,放送大学名誉教授…高橋和夫,【司会】NHK放送文化研究所主任研究員…鎌倉千秋

社説で知る外国事情、51w

在京六紙の社説から海外がらみの話題を拾ってみた。この一週間の期間で。

「戦闘機共同開発 サウジの参画に懸念」(朝12/16)。日英伊、3か国による次期戦闘機の共同開発。そこへサウジアラビアが参画の意向を伝えて来た。

「中国の景気下支え策 回復の処方箋になるのか」(毎12/16)。景気低迷する中国が、金融・財政の両面で内需を拡大するための政策を打ち出した。

「韓国弾劾案可決 真相の究明を徹底的に」(東12/16)。尹大統領は、果たして、野党が多数を占める国会の審議を強権的手法で抑え込もうとしたのか。

「独VWの苦境 EV戦略の誤算は重い教訓だ」(読12/16)。対中国を見据えた事業展開の進め方を見誤ったか。

「沖縄県の米事務所 閉鎖し二重外交をやめよ」(産12/16)。基地問題を解決するために県が米国に設置した事務所は、株式会社として事業登録されていたことが発覚。

「旧ソ連2カ国の選挙 外国の介入は分断深める」(毎12/17)。ウクライナ同様にロシアと欧米の利害が衝突する最前線、モルドバとジョージアで選挙があったのだが・・・

「沖縄の海兵隊移転開始 負担の軽減につなげねば」(毎12/17)。海兵隊員1.9万人のうち9千人が海外へ移る計画。まずグアムへの先遣隊100人の移転開始が発表された。

「ハンさん文学賞 過去と現代結ぶ想像力」(東12/17)。韓国の女性作家がノーベル文学賞を受賞。軍事独裁政権が市民たちを虐殺した光州事件も題材にした。

「護衛艦共同開発 豪州との安保協力の弾みに」(読12/17)。オーストラリアは、護衛艦の共同開発計画の相手国として日独西韓を候補とした。先月、日独に絞り込んだ。

「英国のTPP加盟 地政学上の意義も大きい」(産12/17)。12か国目の新規加盟。これにより環太平洋地域だけだったTPP加盟国は欧州にも広がった。

「アルゼンチン改革の実さらに」(経12/17)。自由至上主義者(リバタリアン)の経済学者でもあるミレイ大統領による経済改革が一定の成果を上げている。支持は底堅い。

「トランプ氏 首相は会談の早期実現を」(産12/18)。安倍昭恵さんはフロリダ州を訪ねトランプ夫妻と会食。孫正義氏は別途トランプ氏と会談。首相は私人に後れをとる。

「独仏内閣の崩壊 欧州政治の漂流懸念する」(毎12/18)。ポピュリズム勢力が、格差拡大や貧困に対処できない政治への不満を吸い上げ、議会で影響力を増す。

「独仏の政治混乱 欧州の安定に暗雲が広がる」(読12/19)。米トランプ新政権が追い討ちをかけて来る。ウクライナ支援を縮小し、欧州に国防費増額を求める可能性がある。

「対日感情の悪化 日中が相互理解深めて」(東12/19)。相手国に良くない印象を持っている中国国民87.7%、日本国民89%。

「日米中銀はトランプ政策への対応周到に」(経12/20)。米連邦準備理事会(FRB)が政策金利の追加の引き下げを決定。一方、日銀は追加の利上げを見送り。

「シリア領へ入植拡大 イスラエルは即時停止を」(毎12/21)。シリアの政治混乱に乗じたイスラエルの蛮行。

「沖縄の基地負担 実感できる軽減不可欠」(朝12/22)。石破首相は、総裁選では、地位協定の見直しに着手すると明言。それは反故にされるのか。

「タリバンの女性迫害 状況改善へ各国は関与を」(毎12/22)。タリバンが実権を握るアフガニスタンで、医療教育機関への女性の通学が禁じられた。

「公正なウクライナ和平探れ」(経12/22)。トランプ次期米大統領は早期停戦に向け仲介に意欲的。露プ-チン大統領も、交渉、妥協の用意があると語る。が、両氏にはもちろん思惑がある。

色んなことが起こっている。

さて、12/16週の六紙社説は、そのほかに、政策活動費全廃、エネルギー基本計画、日産ホンダ統合協議、闇バイト根絶に向けて、裏金問題の政倫審、貸金庫から窃盗、北九州の中学生殺傷事件、経団連新会長、税制の改正、学術会議改革、などを話題にした。

六紙社説(サイト内)。年月日から週番号|Keisan

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