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キーワード「十選」の検索結果は以下のとおりです。

クラリスロマイシン

耳鼻科医は、アモキシシリンに替えて、マクロライド系のクラリスロマイシンを処方してくれた。

その薬剤は、既に特許が失効し、複数社によって後発品が販売されている。いずれも一般名のクラリスロマイシンをその名に冠する。今回、薬局で受け取ったのも後発品だった。

過去、二度ほどこの薬を処方してもらったことがある。最初は1990年代の後半、特許はまだ切れておらず、大正製薬の先発品しかない。そのブランド名はクラリスだった。

クラリスか。その薬を受け取った時に、映画の登場人物二人のことを思い出していた。

一人は、「ルパン三世 カリオストロの城」(1979年)のヒロイン、カリオストロ公国の姫君クラリス。伯爵(石田太郎)が「クラリス」と呼ぶその野太い声が耳に残っている。

もう一人は、「羊たちの沈黙」(1991年)の主人公、クラリス・スターリング。扮するのはジョディ・フォスター。この映画では、元精神科医の囚人レクター博士が「クラリス」と呼び掛ける、その声が印象深い。レクター博士役は、アンソニー・ホプキンス。

この度、クラリスロマイシンを処方されて、二つの映画をまた観たくなった。

薬疹映画十選羊たちの沈黙(いずれもサイト内)

クライバーの4番と7番

  • 2024/11/23 08:18
  • カテゴリー:音楽

4番、これは、若い指揮者にとって、たいへん難しい。ベートーベン・マジックの塊。運命や7番のようにキャッチーじゃない。ものすごい神秘的な、けれどジェットコースターに乗ってるみたいな

番組の冒頭、佐渡裕氏がそんな話をしていた。

カルロス・クライバーが振るベートーベンの4番と7番。没後20年を記念し、歴史的名演奏を高精細な4K画質にレストアしたのだとか。オケはコンセルトヘボウ管。1983年収録。

これ、残念ながら録画は持ってない。かつて一度テレビで観たことがある。そうそう、クライバーが妙な仕草を見せるのはこの演奏だ。7番の終楽章。指揮棒を振りながら左手を耳の辺りへ持って行く。さらに、10秒ほど後、首をかしげる。この放送だと、77分29秒と同41秒あたり。管楽器の誰かが音を外しでもしたのだろうか、それも二度も。何回か聴き直してみたけれど原因は判らなかった。

ベートーベン作品60ベートーベン十選朝比奈のベト4交響曲十選(いずれもサイト内)。アムステルダム・コンセルトヘボウ管弦楽団演奏会、ベートーベン作曲、交響曲第4番変ロ長調 作品60、第7番イ長調 作品92、カルロス・クライバー指揮、収録:1983年10月20日 アムステルダム・コンセルトヘボウ(NHK-Eテレ、11/9 14:00-15:25)【案内】ヤマザキマリ、佐渡裕

定年後の作法

  • 2024/11/01 05:05
  • カテゴリー:読み物

なにか、心を通わせて話したいときには、横並びで話すことです。

向かい合うのは対決関係、並んで座ると共視関係。二人で同じ方向を見て、相手の視線を外しているので、心が対立することが少ない。

引用は、林望著「定年後の作法」(ちくま新書、2020年)(p227)から。

「あるいは九十度や斜向かい」もいい。私の好みは90度。基本的に視線は外しているけれど相手と向き合うことも難しくない。共視と対決の切り替えが思いのままにできる。

フレームワーク十選(サイト内)

ハインリッヒの法則

木工教室の休講分は翌日に振り替えてもらった。

いつもと違うメンバーと作業して調子が狂ったのだろうか、切ってはいけない箇所を切ってしまった。紛らわしい線があったわけではない。なぜそうなったのか判らない。3ミリほど短くなった。

ミスする度に、ミスは連鎖するから気を付けて、と先生は言う。過去、自分でも一度ならず経験した。ミスをした日には、またミスをする。連鎖するのだ。

なぜミスを繰り返すのか。単純に動揺する。なぜそんなことをやってしまったのだろうとくよくよする。そういう心理的なことはある。一つのミスが図面全体に齟齬を来たし上手く対処できない、という技術的なこともある。体調の問題もある、二日酔いとか。

この日も連鎖した。それも4連発。これはひどい。修正ばかりやってると制作は一向に進捗しないし、自信もなくす。いいことは全くない。

前日は休講と知らずに出かけて行った。この日はミスを連発。メーカー育ちの頭によぎるのはハインリッヒの法則。300のヒヤリ・ハット、29の軽い事故、そして1件の重大事故。小さなミスも、それを重ねる内に、ある割合で、重大な事故に繋がる。

だから、帰り道は、交通事故に遭わないよう、いつもより気を付けて歩いた。道々、ブランディス四重奏団のシューベルトを聴くのを楽しみにしていたけれど、それは諦めた。イヤホンを耳に突っ込まず、周囲の音に注意を払いながら自宅に向かった。

マーフィーの法則卓上小物入れシューベルト十選宮大工の人育て(いずれもサイト内)。ハインリッヒの法則|Wikipedia

衰退の物語、3つ

  • 2024/10/15 05:59
  • カテゴリー:読み物

図書館で、新着本コーナーなどから、適当に選んだ3冊。郵便局、中世日本の政治、そしてデンマーク家具。時代もジャンルも異なるけれど、共通して衰退の物語があった。

先人の活躍と公的なイメージにすがり、中身が伴わない事業形態をただ変えないことに固執し、法律で現状維持を無理やり規定させた

社会の変化に合わせ、あるべき郵政ビジネスを築く覚悟と本気度が抜け落ちていた。藤田知也著「郵便局の裏組織」(光文社、2023年)から(p336)。副題は、「全特」-権力と支配構造

伝統と先例、儀式が幅をきかせ、過去を再現することに努力が傾注されます。栄光も規範も「むかし」にあるわけですし、祖父や父と同じことをするのが望ましく、一人一人の才覚が抜きん出る必要はない。新しいことへの挑戦はやむを得ぬ場合にのみなされる

世襲が社会の根幹にある。人間一人の器量では大きな変化を起こすことはできない。本郷和人著「権力の日本史」(文春新書、2019年)から(p226)。同著者「天皇はなぜ万世一系なのか」(2010年)の増補改訂版。

新作を開発する余裕がなくなってしまった。黄金期の人気商品が飛ぶように売れたことによる慢心があったとも考えられる。

1940年代から60年代にかけて黄金期にあったデンマーク・モダン家具デザイン、70年代には長い衰退期に入る。多田羅景太著「流れがわかる!デンマーク家具のデザイン史」(誠文堂新光社、2019年)から(p48)。本書副題、なぜ北欧のデンマークから数々の名作が生まれたのか

黄金期にはアメリカ中心に大きな需要があった。その影で、新作の開発を疎かにし、後継者の育成を怠った。家具職人やデザイナーは高齢化する。自慢のデザインも、最早、流行らなくなった。属人的要素が小さくない。

新しいものを創り環境の変化に対応しなければならないがそう簡単にはいかない。いずれの物語も将来を見通せなかったことに衰退の原因がある。将来のことを、どれほど遠くまで、そして、どれほど深く、イメージできるか、あらゆる事業の成否や寿命は、それにかかっている。想像力の勝負だ。

ビジネス書十選(サイト内)。創造と想像

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