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キーワード「十選」の検索結果は以下のとおりです。

ハインリッヒの法則

木工教室の休講分は翌日に振り替えてもらった。

いつもと違うメンバーと作業して調子が狂ったのだろうか、切ってはいけない箇所を切ってしまった。紛らわしい線があったわけではない。なぜそうなったのか判らない。3ミリほど短くなった。

ミスする度に、ミスは連鎖するから気を付けて、と先生は言う。過去、自分でも一度ならず経験した。ミスをした日には、またミスをする。連鎖するのだ。

なぜミスを繰り返すのか。単純に動揺する。なぜそんなことをやってしまったのだろうとくよくよする。そういう心理的なことはある。一つのミスが図面全体に齟齬を来たし上手く対処できない、という技術的なこともある。体調の問題もある、二日酔いとか。

この日も連鎖した。それも4連発。これはひどい。修正ばかりやってると制作は一向に進捗しないし、自信もなくす。いいことは全くない。

前日は休講と知らずに出かけて行った。この日はミスを連発。メーカー育ちの頭によぎるのはハインリッヒの法則。300のヒヤリ・ハット、29の軽い事故、そして1件の重大事故。小さなミスも、それを重ねる内に、ある割合で、重大な事故に繋がる。

だから、帰り道は、交通事故に遭わないよう、いつもより気を付けて歩いた。道々、ブランディス四重奏団のシューベルトを聴くのを楽しみにしていたけれど、それは諦めた。イヤホンを耳に突っ込まず、周囲の音に注意を払いながら自宅に向かった。

マーフィーの法則卓上小物入れシューベルト十選宮大工の人育て(いずれもサイト内)。ハインリッヒの法則|Wikipedia

衰退の物語、3つ

  • 2024/10/15 05:59
  • カテゴリー:読み物

図書館で、新着本コーナーなどから、適当に選んだ3冊。郵便局、中世日本の政治、そしてデンマーク家具。時代もジャンルも異なるけれど、共通して衰退の物語があった。

先人の活躍と公的なイメージにすがり、中身が伴わない事業形態をただ変えないことに固執し、法律で現状維持を無理やり規定させた

社会の変化に合わせ、あるべき郵政ビジネスを築く覚悟と本気度が抜け落ちていた。藤田知也著「郵便局の裏組織」(光文社、2023年)から(p336)。副題は、「全特」-権力と支配構造

伝統と先例、儀式が幅をきかせ、過去を再現することに努力が傾注されます。栄光も規範も「むかし」にあるわけですし、祖父や父と同じことをするのが望ましく、一人一人の才覚が抜きん出る必要はない。新しいことへの挑戦はやむを得ぬ場合にのみなされる

世襲が社会の根幹にある。人間一人の器量では大きな変化を起こすことはできない。本郷和人著「権力の日本史」(文春新書、2019年)から(p226)。同著者「天皇はなぜ万世一系なのか」(2010年)の増補改訂版。

新作を開発する余裕がなくなってしまった。黄金期の人気商品が飛ぶように売れたことによる慢心があったとも考えられる。

1940年代から60年代にかけて黄金期にあったデンマーク・モダン家具デザイン、70年代には長い衰退期に入る。多田羅景太著「流れがわかる!デンマーク家具のデザイン史」(誠文堂新光社、2019年)から(p48)。本書副題、なぜ北欧のデンマークから数々の名作が生まれたのか

黄金期にはアメリカ中心に大きな需要があった。その影で、新作の開発を疎かにし、後継者の育成を怠った。家具職人やデザイナーは高齢化する。自慢のデザインも、最早、流行らなくなった。属人的要素が小さくない。

新しいものを創り環境の変化に対応しなければならないがそう簡単にはいかない。いずれの物語も将来を見通せなかったことに衰退の原因がある。将来のことを、どれほど遠くまで、そして、どれほど深く、イメージできるか、あらゆる事業の成否や寿命は、それにかかっている。想像力の勝負だ。

ビジネス書十選(サイト内)。創造と想像

待ち望まれた日

政の頂にある者が人々の心をまことに掴むのは並大抵のことではない。

白居易「新楽府」を講義する場面が描かれる。大河ドラマ「光る君へ」第36回「待ち望まれた日」から。NHKプラスで観た。

一条天皇の中宮、彰子が若宮を生む。誕生50日の宴で主人公二人が歌を披露。「今はまだ50日ですが、若宮の治世はずっとずっと長く続くのでしょうね」と紫式部が詠めば、「鶴は千年生きると言う、それほどに長生きすれば、ずっと続く若宮の治世を見届けることができるだろう」と、道長が、阿吽の呼吸で返す。道長の正妻、倫子が何とも言えない表情を見せる。扮する黒木華は芸達者だ。

道長は、その一首の中で、鶴を葦田鶴(あしたづ)と詠んだ。高市黒人の鶴(たづ)の歌へ連想が繋がった。「桜田へ鶴鳴き渡る年魚市潟潮干にけらし鶴鳴き渡る」(巻3-271)。万葉集には鶴を詠んだ歌はたくさんある。中でもこれは特に有名な一首だろう。

干潟は潮が引いたので鶴は別のところへ飛んで行く、と詠んだこの歌は、もしかすると政治向きのメッセージが込められているのではなかろうか。人々はより良い場所を、つまりより良い政治を求めているものだ、と。

政(まつりごと)のリーダーは、人々の心をしっかり見つめていなければならない。

光る君へ(34)万葉の歌十選「日めくり万葉集」メモ(いずれもサイト内)。光る君へ(36)待ち望まれた日(NHK総合、9/22 20時)、自民 石破新総裁 衆院解散・総選挙「なるべく早く審判を」(9/27)

時刻が登場する音楽

  • 2024/09/20 06:03
  • カテゴリー:音楽

太田裕美に「ガラスの腕時計」という、なかなか劇的な曲がある。作詞は松本隆。作曲は筒美京平ではなく萩田光雄。1976年発表のアルバムに収録されている。

この歌詞に「午前2時57分」とある。3時ではなく、2時57分と細かに特定されている。こんな風に、分刻みの時刻を歌った曲は、ほかにあるだろうか、と考えてみたが全く思い当たらない。

5時とか12時というような時間単位の歌詞なら、いくらでもあるだろう。思い付くままに少しリストにしてみよう。

狩人「あずさ2号」(1977年)「8時ちょうどの、あずさ2号で」

麻生よう子「逃避行」(1974年)「あのひとから言われたのよ、午前5時に駅で待てと」

ユーミン「街角のペシミスト」(1981年)「8時のロッカー、袋をかかえ」

大瀧詠一「魔法の瞳」(1984年)「12時しらせる鐘が鳴るよ」

ここまでは割とすんなり出た。後が続かない。10曲くらいはすぐに並ぶだろうと思ったのだが。苦し紛れでクラシック音楽にも目を向けてみた。確かあの曲に時刻が出て来る。

ファリャ「三角帽子」。鳩時計が鳴る場面がある。調べてみると、それは午後9時だ。

時刻が登場する音楽、その内、あれもそう、これもそう、ともっと並べられるかな。

太田裕美の唄十選(サイト内)

Road to A LONG VACATION

  • 2024/09/06 06:15
  • カテゴリー:音楽

3月30日のオリコンに初めてチャートインしまして、初登場は70位でした。アルバム、カセット合わせて3万弱。チャートに入っただけでもうれしかったです。チャートの1位は中島みゆきさんの「臨月」。同じ時に「A LONG VACATION」は出ました。

大瀧詠一ご本人がそんな話を語る。名盤「A LONG VACATION」誕生秘話、その盤の40周年記念リミックス版CDを図書館で借りたら、CD2として、おまけで付いていた。2011年に制作されたようだ。引用の冒頭にある3月は、1981年3月のこと。

「臨月」は、中島みゆき8作目のアルバム。前作まではよく知っているのに、この8作目からは、ぱったり、聴かなくなった。その発売直前に高校を卒業。私は他県の大学へ行くことになり、中島みゆきのLPをずっと貸してくれていた友人に会わなくなったからだった。

「A LONG VACATION」のLPは、大学に入って親しくなった人から、誕生日のプレゼントにもらった。二つ年上の彼女は画家志望。オーケストラ中心の生活で、いわゆるクラシック音楽ばかりだった私に、こういうのも聴いてみたら、ということだったろう。その人からはもう一枚、ユーミンの「流線形'80」も。

人との出会いは、音楽との出逢い。

# 大瀧詠一(1948-2013)、すすめられたアルバム十選(いずれもサイト内)。1981年の音楽|Wikipedia、大滝詠一が『A LONG VACATION』40周年でやりたかったこと、聴かせたかったもの[前編](2021/4/2)、[後編](同/4/3)

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