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キーワード「N響」の検索結果は以下のとおりです。

ドボ8、N響#2030

  • 2025/05/31 05:39
  • カテゴリー:音楽

ドボルザークの8番。生で最初に聴いたのは、大学4年の秋。友人がコンサートマスターを務める学生オケの演奏だった。3楽章までをすっきりとまとめ、そして、4楽章は、これでもかと言うぐらいに泥臭く表現する。その対比に、えらく感動した覚えがある。

ドボルザークは好んで聴くわけではないけれど、時々取り出したくなる、昔聴いたあの泥臭い感じを懐かしく思い返して。なのだが、実際に手が伸びるのは、泥臭さとは無縁の、例えば、クーベリック指揮、BPhのドボ8。これはこれで良かったりする。

N響第2030回定期公演
ドボルザーク作曲
交響曲第8番 ト長調 作品88
(指揮)トゥガン・ソヒエフ
(管弦楽)NHK交響楽団
2025年1月30日サントリーホールで収録

さて、N響がテレビで8番を演っていたので聴いてみた。優等生的、スマートな演奏、ただそれだけで心は動かされない。全曲を通してフルートが好演、など、光るところがあったので少し残念に思った。

指揮者ソヒエフが振る姿を初めて観た。この日は棒なしだった。いつもそうなのか。

N響(サイト内)。N響第2030回定期公演【曲目】歌劇「ソロチンスクの市」から(ムソルグスキー)、バイオリン協奏曲第2番(バルトーク)、交響曲第8番(ドボルザーク)▽クラシック音楽館(NHK-Eテレ、5/18 21時)

奇想曲24番、パガニーニ

  • 2025/03/27 05:55
  • カテゴリー:音楽

NHK-FMを点けると、懐かしい曲が流れて来た。パガニーニ作曲「24の奇想曲」、その第24番イ短調。マイケル・レビンによる独奏と紹介された。1958年のモノラル録音。

随分昔、所属していたオケで、ブルッフのバイオリン協奏曲を演った。その折、招いたソリストがアンコールに選んだのが24番イ短調だった。その時、初めてその曲を聴いた。

圧巻のパガニーニだった。あとでオケのメンバーに色んなLPを借りて聴いてみたけれど、アンコールで聴いた以上のものには出会えなかった。それ程までに、その奏者の力量が秀でていた。ブルッフも素晴らしかった。しばしソロに聴き惚れて、自分が吹くところを忘れそうになったりしたものだ。

あのソリスト、当時、芸大の学生だった。その後どんな活躍をしたのだろうか。一度テレビで見かけたことがある。ただし、それはN響のVnパートの中で弾く姿だった。エキストラだろう。あれだけの腕前だ。世界のメジャー・オケとの共演もあり得たはず。

webで調べてみると、どうやら大学の先生になったようだ。懸命な選択だと思う。

ソリストで食べて行く、第一級の音楽家になる、それを目指した人すべてが思いを遂げることはできない。世界広しと言えど、そんなに沢山のコンサート・ソリストは必要とされない中、トップに登り詰めるのは、ほんの一握りの逸材だ。

その一握りの逸材ではなかった場合いったいどうする。どうやって食って行く。

もし音楽系の大学で先生になれるのなら、入り込まない手はない。何よりも毎月毎月の俸給が得られる。安定した生活の中で音楽ができる。研鑽を積みレベルを維持する。高望みしなければ、そこそこのオケがソロに呼んでくれる、かもしれない。それに、自分が果たすことができなかった夢を学生に託すこともできる。

パガニーニを聴いたのをきっかけに、そんなことを考えた。

一流奏者の需要おまえの家田中一村(いずれもサイト内)。特集「ワタシノイチオシ」髙木凜々子(Vn)を迎えて▽クラシックの庭(NHK-FM、3/24 7:25)[再]

ポペルカ、N響#2031,2032

  • 2025/03/10 05:58
  • カテゴリー:音楽

NHK-FMのベストオブクラシックで、N響定期、第2031回と第2032回を聴いた。N響には初登場のペトル・ポペルカによる指揮、これが、たいへん素晴らしかった。

第2031回では、例えば、R・シュトラウスのホルン協1番。棒の上手さが光る。オケをすっきり効果的に制御。文句ないソロを披露するラデク・バボラークをさらに引き立てる。

続く、第2032回、その手腕は二つの交響曲で遺憾なく発揮された。オケ全体のバランスが巧妙に塩梅される。デュナーミクやアゴーギクの微妙な変化が心地良い。とりわけシューマンの1番は出色の出来映えだった。

いいものを聴かせてもらった。

交響曲第1番と同じ年に作曲された、「序曲、スケルツォとフィナーレ」を演ったことがある。指揮者の方が「シューマンのスコアは、この曲にしても交響曲にしても、どうもバランスが悪い。手を入れたくなる」と言っていたことを思い出した。随分昔のことだ。

N響交響曲十選(いずれもサイト内)。ベストオブクラシック▽N響第2031回定期公演【曲目】シンフォニエッタ(ツェムリンスキー)ホルン協奏曲第1番Es(R.シュトラウス)交響詩「のばと」(ドボルザーク)シンフォニエッタ(ヤナーチェク)【演奏】ペトル・ポペルカ(指揮)ラデク・バボラーク(ホルン)【収録】2025年2月8日NHKホール(NHK-FM 2/27 19時半)、N響第2032回定期公演【曲目】アリア「私は行く、だがどこへ」交響曲第25番g(以上モーツァルト)交響曲第1番B「春」(シューマン)ほか【演奏】エマ・ニコロフスカ(メゾ・ソプラノ)ペトル・ポペルカ(指揮)【収録】2025年2月13日サントリーホール(NHK-FM 2/28 19時半)。Petr Popelka(1986-)、Radek Baborák(1976-)

シベ2、札響#666

  • 2025/02/27 06:05
  • カテゴリー:音楽

NHKらじる★らじるのリストを眺めていると札響のシベ2があったので聴いてみた。

札響第666回定期演奏会
シベリウス作曲
交響曲第2番ニ長調作品43
指揮)広上淳一
管弦楽)札幌交響楽団
2025年1月25日収録

北大出身の友人が、札響のシベリウスはいいですよと、ずっと前に言っていた。そのことを思い出し大いに期待した。とか言って、図面(#47)を描きながら聴いたのだが。

第1楽章、ぎくしゃくしてスムーズに進まない。第2楽章、どうしたことか随分と素人っぽい雰囲気が漂う。が、第3楽章の後半あたりからエンジンがかかって来たのか、終楽章にかけてまあまあ安心して聴いていられた。総じて言うと、今回のシベ2は、残念ながら一定の水準には達しない、そんな印象を受けた。指揮者の責任だろう。

なんとアンコール曲があった。「悲しきワルツ」。プロのオケが定期演奏会でアンコールに応えるんだな。

シベ2、N響#1993(サイト内)。札響第666回定期演奏会【曲目】武満徹「乱」組曲、伊福部昭「リトミカ・オスティナータ」、シベリウス「交響曲第2番」【指揮】広上淳一、【ピアノ】外山啓介、【管弦楽】札幌交響楽団、【案内】村上陽子、【収録】2025年1月25日、札幌コンサートホールKitara(NHK-FM札幌、2/23 14時)

プルチネルラ、N響#2029

  • 2025/02/12 06:07
  • カテゴリー:音楽

前回ちゃんと見なかったがために「レニングラード」(N響#2028)を迂闊にもダウンロードしてしまったことを反省し、その次の定期公演は番組表でしっかり確認した。ソヒエフ指揮でプルチネルラ。これは大いに期待できる。

N響第2029回定期公演
ストラヴィンスキー作曲
組曲「プルチネッラ」
(指揮)トゥガン・ソヒエフ
(管弦楽)NHK交響楽団
(24分20秒)
2025年1月24日NHKホールで収録

期待に違わずこれはなかなかの好演。管、弦ともに達者で、指揮の指示によく反応しているのが判る。2年ほど前に同じオケで聴いた時には、まったく冴えない演奏だった。誰が指揮をするかによってこうも変わるのだ。

音楽とはまったく関係ない話。先日、ベトナム戦争のドキュメンタリー番組を観た。ベトナムは軍事大国アメリカに勝利する。国土は焦土と化し3百万人以上が犠牲となったがそれでも屈しなかった。英雄ホー・チミンのリーダーシップのなせる業だ。人々は彼を信じ、彼の言葉に気持ちを奮い立たせた。そして、事をなし遂げる。組織はリーダー次第、そのことをあらためて思い知った。

前半のプルチネルラに続いて後半はブラ1。これもまた素晴らしい演奏。番組の解説者が言う「堂々」の表現が的確だろうと思った。今回の2曲、消さずに保存版にしよう。

プルチネルラN響(いずれもサイト内)。N響第2029回定期公演【曲目】組曲「プルチネッラ」(ストラヴィンスキー)交響曲第1番ハ短調(ブラームス)【指揮】トゥガン・ソヒエフ【収録】2025年1月24日NHKホール▽ベストオブクラシック(NHK-FM、2/7 19時半)、映像の世紀バタフライエフェクト「ベトナム 勝利の代償」(NHK総合、1/27 22時)

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