フランクのソナタ
- 2022/04/15 06:00
- カテゴリー:音楽
セザール・フランク(César Franck、1822-1890年)、オケを演る人にとっては随分と馴染み深い作曲家だろう。作品に、交響曲ニ短調があるからだ。クラシック音楽界全般ではどうか。例えば、同じロマン派のブラームスなどに比べると、マイナーな感は否めない。が、フランクはフランクで根強い人気がある。
それは、バイオリン・ソナタイ長調の存在が大きい。このジャンルでは、おそらく最高峰に位置する曲の一つだと思う。フランクの特徴である、あの不思議な属九の和音、聴き手の記憶力を試すかのような循環形式、いずれも味わうことができる。
聴きたくなって手が伸びるのは、チョン・キョンファ盤、ピアノはルプー(1977年)、それとチェロ用の編曲で、ジャクリーヌ・デュ・プレ盤(1971年)。web上にあってすぐ聴ける音源では、エリカ・モリーニ(1961年)がなかなかいい。
César Franck
Sonata for Violin & Piano in A Major
Kyung-Wha Chung (Vn)
Radu Lupu (Pf)
Recording 1977
いつだったか、ピアノ独奏用に編曲されたバージョンを聴いた。原曲のバイオリンとピアノの二重奏もすっきりしているけれど、独奏でさらに研ぎ澄まされたように思う。この編曲版の楽譜もIMSLPで見ることができる。
César Franck
Sonata for Violin & Piano in A Major
arr. for Pf by Alfred Cortot (ca.1905)
Michael Korstick (Pf)
Recording 2013
次回の音楽の泉(4/17)は、タイトルに「フランクのバイオリン・ソナタ」とある。
# フランク:ヴァイオリンソナタイ長調 (Vn)エリカ・モリーニ (P)ルドルフ・フィルクスニー 1961年2月録音|Blue Sky Label、Violin Sonata (Franck, César)|IMSLP、音楽の泉▽フランクのバイオリン・ソナタ(NHKラジオ第1、4/17 8:05-8:55)