プレハブの実験室にて
- 2018/09/16 05:55
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夢を見た。砒酸を使う実験だ。試薬をテーブルの上に並べて準備を進めている。ふと見ると左の親指に棘のようなものが刺さっている。抜き取って手当てしてからでないと反応を開始できないなと思っているところへ、教授の河津先生が通りかかった。砒酸の後処理について少しアドバイスをもらった。先生はいつもの白衣ではなく背広姿だ。そそくさとドアから出て行こうとする。おれも続いて外に出た。出てみると、実験室はがらんとした大きな空間の中にあるプレハブだった。新幹線の高架下なのかもしれない。学会ですかと聞くと、先生は、義理で出ないといけないと言った。長いあいだご苦労さんやったな、これで会うのは最後になると思うと先生は続けて言う。握手してもらうために手を出そうか、それとも、論文の提出が遅れたことを詫びるべきか、考えている内に目が覚めた。