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ミレニアム2(下)

  • 2022/10/05 06:27
  • カテゴリー:読み物

やはりこの事件には、ごくふつうの単純でわかりやすい要素などひとつもないらしい。

捜査担当者がこぼす。スティーグ・ラーソン著「ミレニアム2-火と戯れる女」ヘレンハルメ美穂・山田美明訳(早川書房、2009年)、下巻から(p249)。

容疑をかけられたリスベットは警察も含め複数のグループに追われる。誰にも全容は見えていない。ある時点で一番よく知っているのは読者だろう。この点も普通のサスペンスとは違う。下巻の終盤になって、ようやく、ミカエルが読者に追い着いて来る。

この巻の最終ページで、ミカエルは傷だらけのリスベットを発見する。えっ、この場面で終わってしまうのか。急いで続きを借りて来なくては。

「ミレニアム」(サイト内)。グレッグ・ルッカ著「耽溺者」

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