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泣き虫しょったんの奇跡

将棋という激しいゲームは、負けた者に、人格まで否定されたようなショックを与える。だからプロ棋士は、どんなに痛い負けでもすぐにそれを忘れる技術を身につけている。そうしないと精神がもたないのだ。

引き分けなどグレーが無く、必ず、白か黒、決着がついてしまうシビアな、かつ潔い、勝負の世界なんだろうな。瀬川晶司著「泣き虫しょったんの奇跡-サラリーマンから将棋のプロへ」(講談社、06年)から(p9)。図書館の奥の棚でたまたま見付けた。

サラリーマンとて、仕事のプロである以上、「忘れる技術」を身につけるに越したことはない。業務上にも勝ち負けはある。新たなビジネスづくりほどには劇的ではないのかもしれないが、日々、利益を獲得するための勝負と言い切って良いだろう。おまけに、社内での不毛な戦いも付いている。長年務めていると、当然、人格の否定云々のような大きな負けにも遭遇する。将来に活かせる点を抜き出して、あとはさっさとゴミ箱に捨てるように忘れてしまえるならだいぶ楽になるだろう。それ以前に、ここぞという勝負の場面では、選択肢を複数用意しておいて、決して負けない戦いにしておくことが肝心だ、潔くないと言われても。

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