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昭和元禄落語心中(6)

客がちゃんと欲しがってくれて、それにきっかりちょうどの多過ぎない少な過ぎもない割りをくれて、それにちょうどよく見合う形の飛び切りいい芸を返して、お互い気持ちよく取引きをする。そんな落語をやるためにゃ客の姿がしっかり見えてねえと。

有楽亭助六に扮する山崎育三郎が、同門の菊比古(岡田将生)に言う。NHKのドラマ「昭和元禄落語心中」第6回「心中」(NHK総合、9/28 23時)から。NHK ONEで観た、

含蓄のある言葉だ。落語の芸に限ったことではない。客のことが判ってないと、おおよそどんな商売も上手くは行かない。儲けることよりも、まずは、客が求める価値を提供することに主眼を置く。それが基本。さらに、客自身が気付いていない潜在的な欲求を見出すことができれば、商売の幅をぐっと拡げられる。

P.ドラッカーが唱えた"create a customer"は、まさにこの辺りの議論。「顧客の創造」と直訳されることが多い。一言加えて、顧客ニーズの創造とする方が理解しやすい。

昭和元禄落語心中ドラッカー(いずれもサイト内)。Peter Drucker(1909-2005)

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