北欧プログラム、N響#2045
- 2025/11/19 06:21
- カテゴリー:音楽
多くの音楽家は、ある種のメランコリーを抱えていて、高い理想とともに完璧を求めます。音楽のあらゆる秘密を知りたいという渇望。しかし、そこに至るには謙虚さが不可欠です。
クラシック音楽館「N響第2045回定期公演」。このテレビ番組で、指揮者のヘルベルト・ブロムシュテットがそんな話をしていた。
この北欧プログラムの定期公演は先にラジオで聴いた。一曲目のグリーグ。すっきりとして端正。それでいて溌溂としている。気持ちの良い演奏だった。指揮者の名前を聞き漏らしたのであとで調べようと思っていた。
グリーグ作曲
「ホルベアの時代から」
(指揮)ヘルベルト・ブロムシュテット
(管弦楽)NHK交響楽団
2025年10月9日、サントリーホールで収録
調べないままに何日か経って、このテレビでの放映をたまたま観た。なんと、指揮は、ブロムシュテットだったのだ。もう立っては無理なのだろう、椅子に座って振っている。なにせ百歳に手が届く高齢。にもかかわらず、あの瑞々しい演奏だ。驚いた。
# N響、弦楽器の曲十選、ライジング若冲、性格はかえられるのか、大延長(いずれもサイト内)。クラシック音楽館▽N響第2045回定期公演」(NHK-Eテレ、11/9 21時)、ベストオブクラシック▽N響第2045回定期公演(NHK-FM、10/30 19:35)【曲目】組曲「ホルベアの時代から」(グリーグ)/フルート協奏曲(ニルセン)/交響曲第5番変ホ長調Op82(シベリウス)【出演】セバスティアン・ジャコー(フルート)/ヘルベルト・ブロムシュテット(指揮)【収録】2025年10月9日(木)サントリーホール【解説】舩木篤也(音楽評論家)【案内】金子奈緒。Herbert Blomstedt(1927-)