率直に言って、早く一般の人に特に高齢者に接種をしなくちゃいけないというムードもあるし、「やりましたよ」というアリバイ的な感じ。高齢者への接種が始まったことは大きなニュースになること自体が、政府の目的化しているようなところがある。
ジャーナリストの青木理氏がそんな話をしていた。一昨日の「伊集院光とらじおとニュースと」(TBS、4/12 9時台)にて。番組では、医療従事者への接種がまだ終わってないことにも触れていた。
昨日(4/13)の社説から数字を拾ってみよう。「医療従事者約470万人への接種が2月に始まったが」「まだ約110万人にとどまっている」(読売)。一方、高齢者は「65歳以上の約3600万人」(毎日)。ちなみに統計局によると日本の人口は現在125百万人。
数字を百万で割って、こんなことを想像してみた。飛行中の旅客機に125人が乗っている。乗員5人、乗客120人。乗客の内訳は、高齢者36人と比較的若い84人。運航に差し障りがあると困るので接種は乗員優先。まず機長は済ませた。が、ワクチン不足で残り4人には行き渡らない。そういう状況下、高齢者への接種も始めよと管制から指示が来ている。次の降機地でどれ程の量が手当てされるのだろうか・・・。[国内感染者数は一年の累計が50万人。百万で割ると0.5人なので、この喩え話だとフライトを一年続けて感染者が一人出るか出ないかということになる]
医療従事者の残り3.6百万人(4.7-1.1=3.6)への接種を先に終えるべき、という意見は当然あるだろう。社説でも、医療従事者と「高齢者への接種が同時進行になることで支障が生じないか」(朝日)と懸念されている。一方で、「重症化リスクが高い高齢者にワクチンが行き渡れば、医療現場の負担軽減につながる」(毎日)との見方もある。
- ワクチン確保 中長期見据えた戦略を(朝日、4/13)
- 高齢者の接種スタート 感染対策を緩めず、着実に(毎日、4/13)
- コロナワクチン 人員確保して高齢者接種急げ(読売、4/13)
- ワクチン記録に病院の協力も(日経、4/13)
# 総人口1億2548万人、3/1現在概算値、人口推計2021年3月22日公表|総務省統計局