お知らせ

メール送信フォームを設けました。ブログ記事への問い合わせなどにご利用下さい。

 

エントリー

2025年06月の記事は以下のとおりです。

富士山噴火の降灰対策

三百年の沈黙を続ける富士山への警戒が強まっている。平均すると30年に一度の頻度で噴火を繰り返して来たこの活火山で、近年新たな火口が見付かり、溶岩の流出する範囲が見直された。

NHK総合のドキュメンタリー番組でそんな話があった(6/9)。

富士山噴火への警戒、これは在京六紙の社説でも度々採り上げられる。今年は既に5本登場している。いずれも「降灰」対策がテーマ。直近は、6/2付けの読売。

富士山の噴火対策 首都機能の維持へ備えを(産3/24)
富士山降灰へ首都の備え急げ(経3/27)
富士山噴火の降灰対策 都市機能の維持へ備えを(毎4/6)
富士山噴火 火山灰への備えが急務(朝5/20)
富士山噴火 大規模な降灰に備えが必要だ(読6/2)

残る一紙、東京新聞もその内に書くかもしれない。2年前には以下のタイトルがある。

富士山の噴火 「正しく恐れる」ために(東2023/4/6)

この中にも「降灰」に関する記載がある。富士山が、ひと度、噴火すれば、「その総灰量は東日本大震災で発生した災害廃棄物の十倍に達するとされる」(同)。

かなりな量の灰が降る。風向きにも由るだろうが、首都圏の鉄道や道路はもちろん、電気や通信などインフラへの影響は甚だしい、と想定しなければならないだろう。

10年前、鹿児島へある研究者を訪ねた。海外出身のその人は、桜島の方を指差し、正直ここは人の住むところじゃない、と言っていた。そんなことを思い出した。

2015/07/14 14:30 KOJ-HND NH626 B767-300 JA604A
2015/07/13 09:40 HND-KOJ NH621 B787-8 JA821A

さて、6月第2週の六紙社説は、そのほかに、学術会議法成立、日本郵便に行政処分、ロスの抗議デモ、党首討論、東京都議選告示、選挙とばらまき、イスラエルがイラン核関連施設を攻撃、日鉄のUSS買収承認へ、などを話題にした。

六紙社説、死都日本(いずれもサイト内)。映像の世紀バタフライエフェクト 世界を変えた巨大災害(NHK総合、6/9 22時)【ナレーション】伊東敏恵アナウンサー

マイナカード更新

いつだったか、病院でマイナカードを提示した折、もうすぐ有効期限が切れるので更新するように、と、保険証を読み取る装置に表示が出た。前後して「マイナンバーカード・電子証明書 有効期限通知書 在中」と記された封書が届いた。

2か月ほど放置する間、病院や薬局へ行く度に、更新せよと装置が促すのをずっと無視していた。が、

先日、ようやく更新手続きを行った。スマホやパソコンを用いてインターネット経由で行うことができると記載されている。最も簡便そうなスマホによる方法に拠った。

顔写真を送付する必要があったので家人に頼んで撮ってもらった。念のために何枚か撮ってもらったアップの写真は、どれもこれも、どこのじいさんだ、というものばかり。歳はとりたくないものだ、と、つくづく思った。

そういえば、友人Kが、先月、メールにこんなことを書いていた。「自分のイメージしている自分の姿と、人から見えている真の姿とが大きく違う」「自分ではそれほど老けていないつもりでも、写真を見て愕然とします。周りが年寄り扱いをするのもうなづけます」と。

デジスマ診察券K氏とは(いずれもサイト内)

自己実現欲求の沼

先日、勤め先で、あるワークショップが開催された。グループに分けられ作業を実施。結果はグループ毎に模造紙に書き出された。

三百か四百あるだろうか、出されたコメントをざっと見渡して思った。マズローの欲求五段階説に沿ってこれらをカテゴライズして考察を進めるのが良かろう、と。

またそれか、と毛嫌いされる向きもあったけれど(たぶん今でもそうだろう)、私は、かつてシンクタンク勤めをしていた頃、割りと好んでこの説を用いて議論したものだ。

健全な組織は、3) 社会的欲求や、4) 承認欲求の色合いが強く出る。ブラックな、もしくはその傾向がある企業や組織では、2) 安全欲求の項目が膨れ上がる。どちらに傾いているかまず見えて来る。今回の考察もその辺りから始めることになるだろう。

一般には、3) 4) よりは、寧ろ、5) 自己実現欲求こそ重要だと言われる。無責任に、そう吹聴するコンサルタントも何人か見た。自己実現が、心地の良い響きがする言葉ということもあって、質(たち)が悪い。

聞く側は、その言葉の魔力に取り憑かれてしまう。それがニンジンとなり馬車馬のように走る。見果てぬ夢を追う。青い鳥を探す。そんな会社人生を送るはめになる。

組織戦略の考え方非営利組織の経営マズロー(いずれもサイト内)

おくま嘘歌

  • 2025/06/12 06:22
  • カテゴリー:読み物

歩こうとすれば歩けるようにもなったが、高箒で庭を掃いていて石につまずいて転んで、それがもとでまた寝ついた。

主人公の「おくま」は、半年ほど寝込んでやっと回復。やめとけば良いものを庭に出て掃除をする。そういうことをしないではいられなかった。が、転んでまた病床へ逆戻り。

荒川洋治編「昭和の名短編」(中公文庫、2021年)に所収されている、深沢七郎著「おくま嘘歌」(1962年)から。

おくまは、このあと、そんなに日を置かずに死んでしまう。それを読んで、何とも言えない気持ちになった。最近、同じように、庭で転んでまた寝込む話を、身近で聞いたばかりだったので。

近頃、暇があればLinuxで遊んでいる。手段が目的になってしまってあまりよろしくないと思う。それとまた同時に、読み物の数が減っていることも気にしている。旅に出る時ぐらいは道中で読むだろうと、先月、二度の帰省では何冊か図書館で借りて持って出た。この短編集もその一冊。編者の名が目に留まって棚から抜き出した。

荒川洋治(サイト内)。佐多稲子「水」、三島由紀夫「橋づくし」

フォーサイス氏死去

エドワード・フォックスが暗殺者役を演じた映画版はヒットし、昨年、エディ・レッドメイン主演で動画配信サービス「Netflix(ネットフリックス)」でもリメークされた。

フレデリック・フォーサイス著「ジャッカルの日」の実写化のことが訃報(6/10、AFP)の中で紹介されていた。エドワード・フォックス主演の古い方(1973年)は何度観たか判らない。リメイク版(2024年)も機会があれば観てみよう。

原作も一度ならず読んだ。著者がロイターの特派員時代にシャルル・ドゴールの担当記者を務めただけあって、大統領の政治思想や、政権運営、執務の様子などが丁寧に書き込まれている。政敵に対する考え方も興味深い。サスペンス的な要素だけではない魅力を感じたものだ。近い内にまた読んでみよう。早速最寄り図書館に予約を入れた。

別の記事(6/10、ロイター)には、最近のこととして、「英国の欧州連合(EU)離脱を支持し、エリート層を非難。一方、トランプ米大統領やロシアのプーチン大統領にも批判的な見方を示していた」と記されている。

映画十選(サイト内)。英作家フレデリック・フォーサイス氏死去 86歳 「ジャッカルの日」|AFP、英作家フレデリック・フォーサイス氏死去、86歳 「ジャッカルの日」|ロイター、Frederick Forsyth(1938-2025)

ページ移動

  • ページ
  • 1
  • 2
  • 3

ユーティリティ

« 2025年06月 »

1 2 3 4 5 6 7
8 9 10 11 12 13 14
15 16 17 18 19 20 21
22 23 24 25 26 27 28
29 30 - - - - -

検索

エントリー検索フォーム
キーワード

新着エントリー

富士山噴火の降灰対策
2025/06/15 05:34
マイナカード更新
2025/06/14 06:05
自己実現欲求の沼
2025/06/13 05:41
おくま嘘歌
2025/06/12 06:22
フォーサイス氏死去
2025/06/11 06:48
シャットダウン、E200HA
2025/06/10 07:00
梅雨明け、2025年
2025/06/09 06:02
ミスター、李氏、少子化
2025/06/08 05:46
ダブル・スタンダード
2025/06/07 06:58
天皇ご一家沖縄訪問
2025/06/06 06:05

過去ログ

Feed