ハチャトリアン
- 2025/11/28 05:57
- カテゴリー:音楽
時は流れて、高校時代。映画「2001年宇宙の旅」を観た折、ディスカバリー号の船内でランニングするシーンで使われている音楽が妙に気になった。「ガイーヌのアダージョ」という曲名で作者はハチャトリアンだった。
少し経ってからそのアダージョの音源を手に入れた。指揮は作曲家自身、管弦楽はウィーンフィルだった。それには、なんと、「剣の舞」も入っていた。バレエ音楽「ガイーヌ」が組曲に編まれており、アダージョも「剣の舞」もそれに並んでいた。さらに、もう半分は、バレエ音楽「スパルタカス」の組曲だった。
「ガイーヌ」と「スパルタカス」、この二つを繰り返し聴く内に、俄然、ハチャトリアン好きになった。そして、大学でオケに入り、ハチャトリアンを演奏する機会が巡って来た。
夏の合宿では、春に入部した一年生だけで一曲演奏することになっていた。その年、選曲する立場にあった私は、ハチャトリアンのガイーヌから「Dance of the Rose Maidens」を彼らのために選んだ。
その翌年には、サマーコンサートに向けて選曲委員会に「スパルタカス」組曲を提案。強硬な反対派との激論の末、なんとかプログラムに入れてもらえたのだった。
日々尋ねるサイトでハチャトリアンのことが出ていたので、あれこれ思い出した。大学オケを卒部して今年の春でちょうど40年経った。昔、昔の話だ。
# シベリウス作品39(サイト内)。Khatchaturian* – Vienna Philharmonic* · Khatchaturian* – Spartacus / Gayaneh|Discogs、Aram Khatchaturian(1903-1978)