2.26事件 (3)
- 2021/07/02 06:28
- カテゴリー:読み物
その残した電話が銀座の服部時計店の番号と似ていたらしく、ハットリですか、という間違い電話がずいぶんかかってきた
襲撃した首相官邸の電話は一本だけ残して、みんな切った。元上等兵談。松本清張著「昭和史発掘7」2.26事件Ⅲ(文春文庫、2005年、新装版)から(p46)
北村薫著ベッキーさんシリーズ全3巻は、この間違い電話の挿話から着想を得た、と何かで読んだ。確か、シリーズ最終話「鷺と雪」で、主人公がその間違い電話をかける場面があったと思う。
宮城占拠計画、大久保利通らによる慶応3年のクーデターに似ている(p196)、芝浦に到着した第一艦隊は「艦砲を議事堂方面にむけて実弾をこめて待った」、宮城占拠「そのときは、何とかして陛下を洋上の比叡にお乗せして横須賀へお連れする」(p363)。秩父宮と平泉澄(p414)