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2020年04月の記事は以下のとおりです。

フニクリ・フニクラ

  • 2020/04/25 06:29
  • カテゴリー:音楽

シェーンベルクは作曲のレッスンの時に、他の作曲家の作品を編曲する課題を重要視していたと言われる。弟子のベルクやウェーベルンも編曲作品をいくつか書いているし、もちろんシェーンベルク自身もお手本として編曲をして見せることがよくあった

と説明があった後、シェーンベルクの編曲作品が3曲紹介された。シュトラウスの「皇帝円舞曲」と「南国のバラ」、そして3曲目は、なんと、「フニクリ・フニクラ」だった。昨日のオペラ・ファンタスティカ選(NHK-FM、4/24 14-18時)から。リヨン国立歌劇場ソロイスツの演奏、1994年録音。

名曲悪口事典ブルックナーの7番(サイト内)、Denza: Funiculi, funicula (arr. 1921: voice, clarinet, mandolin, guitar, violin, viola, violoncello)

山陰土産

  • 2020/04/24 06:39
  • カテゴリー:読み物

青空文庫で色々見ている際、島崎藤村のリストの中に「山陰土産」というタイトルがあるのに気付いた。ぴんと来るものがあった。いかにも紀行文っぽいこれには、おそらく、あのことが書かれているのだろうと。あれは、大学に入って最初の夏休みのことだ。オケの先輩たちに連れられて、鳥取県の浦富海岸へ遊びに行った。その折に見かけた案内板に、かつて、ここを島崎藤村が訪ねた、とあったのだ。果たして、「山陰土産」のファイルを開けてみると、浦富海岸の節があった。藤村が、次男鶏二とともにこの地を訪ねたと記している。それは昭和2(1927)年7月。おれが案内板を見たのは、それから54年後のことだった。

浦富海岸には、あれ以来、何度か遊びに行った。鳥取市で開かれた学会に参加したついでに訪ねたこともある。行く度、専ら、熊井浜で過ごした。羽尾坂トンネルの手前で車を降りて脇道を上る。峰を越えて少し行くと見えて来る。こじんまりした砂浜に、両側の岩場がすぐそこに迫る。その様子から、クロワッサンの窪みの中に入り込んだような気分になったものだ。またあの浜辺を訪ねることはあるだろうか。

作家別作品リスト:島崎藤村|青空文庫沢田廉三 - Wikipedia、ハマボウフウ、スナビキソウ、クロマツ、トベラ、タイトゴメ

天地明察

  • 2020/04/23 06:50
  • カテゴリー:読み物

江戸という時代は、人間の才能を掘り起こさなければやっていけない時代だった

今もそのはず、社会は所詮は人が作るものなのだから。しかし現代日本は本当の意味で人を大切にしていない。冲方丁著「天地明察」(角川文庫、12年)の、養老孟司氏による解説から(下巻p290)。この部分を読んで、明治は良い時代だったと詠った、中村草田男のあの句を思い出した、脈絡もなく。

保科正之武家官位頒暦貞享暦(いずれもWikipediaの項目)、冲方丁(うぶかたとう)

オスプレイの音

さっきからオスプレイが飛んで行く。一機、また一機。那覇市上空、58号線と330号線の間を、普天間の方へ向かって。建物の中に居てさえ、低周波音というのだろうかあの独特の飛行音で、オスプレイと判る。固定翼機ほどに速くには飛んで行ってしまわないので、音を聞いて窓の外を見ると、たいがい、飛んでいる姿を見付けることができる。ここ数日、普段より多い感じがする。きのう(4/21)は日が暮れてからもかなりの数が飛んでいた。米海兵隊が緊急で動き出すような事態が起こってなければ良いのだけれど。

MV-22 オスプレイの低周波音について日米抑止力、新型コロナで試練 米空母不在の「穴埋め」急ぐ(4/20)。[追記]航空自衛隊 22日に日本海や沖縄周辺上空で日米共同訓練実施(4/23)

ひとごろし

  • 2020/04/21 06:27
  • カテゴリー:読み物

「なにしろその、道に落ちている財布を拾う、というようなわけにはいかない問題だからね」「お拾いなさいよ、道にはよく財布が落ちているものですわ」

妹にそうけしかけられた六兵衛は、自他ともに認める臆病者。それが、道に落ちていた財布を拾うかのように、上意討ちの討手に「つい」名乗り出てしまう。新潮現代文学17巻「山本周五郎」(新潮社、79年)に収載された「ひとごろし」から(p378)。

青空文庫を訪ねてみると本編はそこにもあった。ファイルの末尾に、2020年1月24日作成とある。つい最近のことだ。山本周五郎(1903-1967)の作品は、没後50年経た翌年の2018年からパブリック・ドメインとなり、文庫への収録が始まったのだろう。なお、その年の末にTPPが発効され著作権の保護期間は70年に延びた。1968年に死没した作家、例えば子母沢寛や広津和郎ら、の著作権が切れるのは、2019年ではなく2039年となった。三島由紀夫は2041年。

寒橋TPP 発効と著作権(いずれもサイト内)、山本周五郎著「ひとごろし」青空文庫

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