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2020年10月の記事は以下のとおりです。

核兵器禁止条約、1月発効

被爆国である日本は、核兵器は違法であるという立場に転ずるべきだ。いきなりは難しくても、長期的には条約への参加を目指すということを明確に表現してほしい。核兵器のない世界を目指すと言っている以上、できないはずはない

ICAN川崎哲国際運営委員のコメントから。出典、核兵器禁止条約 来年1月に発効へ 批准した国と地域が50に(10/25 6:28)。

webでは、今朝、6時から8時にかけて、NHKや、時事、共同などが伝えている。新聞は、朝刊には間に合わなかっただろう。明日以降、各紙、特に社説が何を書くか見てみよう。最近の社説のタイトルを眺めてみると、一つ、目に留まった、「被爆国の首相 核禁条約に参画せよ」(朝日、8/10)。

核武装の可能性否定原爆投下から75年(いずれもサイト内)

極夜行

  • 2020/10/24 06:37
  • カテゴリー:読み物

月は太陽とちがって動きが複雑で、毎日同じ時刻に南中するわけではない。南中時刻は毎日、ほぼ一時間ずつうしろにずれていく。(略)月に支配された極夜世界は一日は二十四時間ではなく二十五時間で運行されている

角幡唯介著「極夜行」(文藝春秋、18年)から(p80)。登山家が書く紀行文ではなく、作家が書く自身の冒険譚なので、安心して文章を読み進めることができる。ただ、それが過ぎて、あざといと感じる箇所もある。著者自身、「まさにこのノンフィクションとは思えない展開」(p257)と書いているのは、予防線を張っていると読めないこともない。

随分前に読んだ、リチャード・M・コールマン著「午前3時に目がパッチリ-眠らない人と眠れない人」(日経サイエンス社、88年)で紹介されていた実験結果を思い出した。ヒトは、時間の手がかりがまったくない閉鎖空間にしばらく暮らすと、起きて活動して眠ってという生活を25時間サイクルで行うようになる。その理由をコールマンは記していなかったと記憶するが、上の引用部分にある月の運行に関係しているんじゃないだろうか。

漂流(サイト内)。材料としての漂流木(p159)、35歳から40歳という特別な時期(p183)。「睡眠と体内時計の謎に迫る」(1)▽カルチャーラジオ科学と人間(NHKラジオ第2、10/9 20:30-21:00)

米グーグル提訴

百年以上に渡って米経済を形づくって来た。巨大企業にメスを入れて、新しい企業が育つ余地を与える。新陳代謝を促して成長を続ける。その大きな柱になって来たのがアンチトラスト法。

「伊集院光とらじおとニュースと」(TBSラジオ、10/22 9時台)から。軽部謙介氏による解説。既に米議会では、民主党、共和党問わず、グーグル分割の意見が出ている。

六紙の社説を見てみよう。本件、きのう今日で出揃った。タイトルは、日経が少し先を見ているかのようだけれど、内容は、どれもこれも似たり寄ったり。

グーグル提訴 独占の実相、解明を(朝日、10/22)
米当局がグーグル提訴 ネット寡占の弊害是正を(毎日、10/22)
グーグル提訴 巨大IT規制の契機に(東京、10/22)
米グーグル提訴 公正競争促す規制設けよ(産経、10/22)
デジタル時代の独占とどう向き合うか(日経、10/23)
米グーグル提訴 競争阻害の実態解明できるか(読売、10/23)

米司法省 グーグルを提訴 反トラスト法違反の疑い(10/21)、GAFA解体で、失われる希望もある(10/21)

虹の鳥

  • 2020/10/22 06:56
  • カテゴリー:読み物

ほんの一瞬の差で、何かが狂い始める。

目取真俊著「虹の鳥」(影書房、06年)から(p37)。最寄り図書館、郷土コーナーの本。夜更かしして一気に読んだ。

初出誌は、朝日新聞社の季刊小説誌「小説トリッパー」04年冬季号。同社とは縁があるようで、著者プロフィールに同社から刊行された別著二冊が紹介されている。にも拘らず、本書は同社からの発行ではない。朝日でさえ、本にすることを躊躇ったということか。そうだとしても何ら不思議ではない、それほどに衝撃的な内容だ。

影書房

風景を見る犬

  • 2020/10/21 06:47
  • カテゴリー:読み物

あたしはビールを飲みましょうね。

ウチナンチュが頻繁に口にする、何々しましょうね、この表現が本書にもあちこちに登場する。舞台は那覇市の栄町。樋口有介著「風景を見る犬」(中公文庫、16年)から(p9)。

何々しましょうね、を初めて聞いた時、どういう意味なのか判らなかった。一緒にしましょうと誘われているのか、それとも、婉曲な命令なのか、どっちかだろうか、けれどニュアンスはだいぶ違う。実際は、そのどちらでもない。一人称の意志を表している。何々します、なのだ。

# 売春婦をよそおった中国の女スパイ(p80)、政治や基地や利権の問題に関わらなければ、ぼんやり暮らせる(p226)、偶然も必然もすべては視点の問題(p308)

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