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2025年09月の記事は以下のとおりです。

カールの罪状

  • 2025/09/05 06:16
  • カテゴリー:読み物

わたしは今後、みなさんの監督役となり、計画の提案を受けて許可あるいは却下の判断をします。

悪の親玉シスルがそう言う。長年に渡って緻密な計画をやり遂げて来ただけあって、やるべきことは判っている。ユッシ・エーズラ・オールスン著「特捜部Q-カールの罪状」吉田奈保子訳(早川書房、2023年)から(p367)。シリーズ第9作。

「提案」と「判断」。強力かつ重要なフレームワークだ。そんな説があるかどうか知らないけれど私はそう確信している。組織はこの二つで動いていると、はっきり認識して以降、仕事、特に新規事業の開発は、随分、進めやすくなった。

今作で、特捜部Qのリーダー、カール・マーク警部補は逮捕されてしまった。次は最終作となるらしいのだが、果たして、カールは、そして、例のアマー島の事件はどうなる。

特捜部Qフレームワーク十選(サイト内)

買い物、25年9月

休みの一日、車で買い物に出た。シェアリングカーは、最寄りは駐車場が工事中、二番手は先約あり、5、6分向こうの三番目に近い車を借りることになった。日産ルークス。

重いものや嵩張るものを中心に、月に一回の買い出し。それに併せて、目に付いた美味しそうなものなど、あれこれ、ついでに買うと荷物はさらに盛り沢山になる。帰宅して車から家まで運び入れるのに何往復もした。

多少は秋めいて来たとは言え、日中の最高気温は32度。二人して随分と汗をかいた。荷物を片付けた後、まずはシャワーすることにして汗を流した。そして食事。鉄板焼き。買って来たものをあれこれ卓上で焼く。お酒もいただく。

旅先にいるようだな、と言って二人で笑った。そう、旅行しても、基本、同じようなことをやっている。観光がてら、道の駅とかで新鮮な食材を買い入れ調理して食べる。キッチン付きの宿を選ぶことが多いのでそうなる。

どこにいても、日常なのか非日常なのか、あまり区別はない。

小樽、25年8月シェアリングカー(いずれもサイト内)

母の待つ里(1)

それで子供時代の詳細から家族関係まで事前アンケートに答えたのか。おまえ、脇が甘いよ。

食品会社の社長、松永徹(中井貴一)は、カード会社のプレミアムクラブ特典「ホームタウン・サービス」を利用して、過疎の村にやって来る。そこは、疑似的な自分の故郷。村の人たちも、松永の幼馴染のように振舞う。

NHKの土曜ドラマ「母の待つ里」第1回から(8/30)。全4回。

引用は、松永の友人、秋山(鶴見辰吾)のセリフ。米国のカード会社と限界集落が手を組んだ、得体の知れないサービスだ。そんなものに、ご丁寧にアンケートに答えたのか。取られるのは個人情報だけとは限らない。用心しろ。もう、その村には近付かない方がいい。立場を考えろ。と。

そこまで気遣う必要があるだろうか、と考えている矢先に、こんな記事を観た。「専用列車で訪中の金正恩氏、吸い殻も回収 『生体情報』流出を警戒」(9/2)。特殊な専用トイレが設けられていて、排泄物の処理にも気が配られているほどだとか。

国も地位も違うのだけれど、立場を考えないといけない点では同じ。そう考えると、社長の松永が個人情報を開示したのはあまりにも軽率かもしれない。まさに垂れ流し。

不思議な雰囲気のこのドラマ、次回が楽しみだ。

空き巣が狙う家(サイト内)。母の待つ里|Wikipedia、専用列車で訪中の金正恩氏、吸い殻も回収 「生体情報」流出を警戒(nikkei.com、9/2)

賃上げの実態

景気循環型の賃上げではなく、必然での賃上げ。働き手の確保が難しくなっており、人材確保や離職防止ために、やむを得ず賃金を上げる。

そのため、製造業よりサービス業の方が上がりやすく、働き手が少ない地方の方が上がりやすい。NHKラジオのマイ!Biz「賃上げの実態」(8/26)から。

最低賃金の引き上げにより、日本の場合、就業率が下がる、という現象が見られる。

例えば、時給千円以下なら雇えたのが、それを超えたので雇えない。企業の側に賃上げに付いていく余力がない。同「最低賃金引き上げ」(8/25)から。

同じ番組で、賃上げの話題が二日続いた。聴いていて、こんなことを思った、

不断の努力によって労働生産性の向上を図り、賃上げ余力をつくり出す企業は生き残る。それほどには頑張らなくても利益を生み出せる業種、業態、もしくは産業、が経済をリードする。産業も企業も入れ替わっていく。

賃上げ成長論の落とし穴グンゼ、国内4工場閉鎖(いずれもサイト内)。「最低賃金引き上げ」土居丈朗(慶應義塾大学教授)8/25、「賃上げの実態」古屋星斗(リクルートワークス研究所主任研究員)8/26▽マイ!Biz(NHKラジオ第一、マイあさ!、6:40-)

戦時下の宰相たち

国民が軍を支持するように煽ったのが、軍縮を訴えていた新聞だった。手のひらを返したように連日戦果を報じ、販売部数を伸ばしていった。

昭和に入って、日本は戦争の時代を突き進む。軍需と輸出拡大で、皆、戦争景気を実感。中国との戦争に歓喜し、さらに米国との戦争を求めていく。新聞も、連日、勇ましい記事で国民を煽ったのだ。

抗うことのできない「一度動き出した空気」、その正体はこの辺りにありそうだ。

引用は、映像の世紀バタフライエフェクト「シリーズ昭和百年」、その第1回「戦時下の宰相たち」から(8/25)。

このナレーション(伊東敏恵アナ)の時に画面には当時の新聞紙面が映っていた。東京日日新聞、1931(昭和6)年9月20日付け、「今暁奉天を占領 支那兵の武装全部解除」「勇ましく翻る日章旗」などの見出しが躍る。

新聞記者は、売り上げのために読者の喜ぶ記事を書き続けた。これは、21世紀の今でもよくある。そう認識した上で、新聞などメディアに接しなければならない。

例えば、マイナ保険証のこと。今の新聞にとって主たる読者は高齢者。彼らが喜ぶ、というか、彼らにそっぽを向かれない記事に仕立てられる。だから、マイナ保険証への移行を進めよう、ではなく、従来の紙の保険証もずっと使えるようにしよう、となる。

ジャーナリズムとかエラそうなこと言っても商売なのだ。売り上げが大事。ただ、今時の新聞は、部数を伸ばす、ではなく、部数を減らさないことに主眼を置いている。なお一層、読者である高齢者を大事にする。

テレビ(特に民放)だって同じだろう。主たる視聴者を喜ばせる内容になっている。

桑原桑原。

「シミュレーション」マイナ保険証へ移行映像の世紀バタフライエフェクト(いずれもサイト内)

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