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キーワード「ファゴット」の検索結果は以下のとおりです。

古関裕而のバック音楽集

  • 2020/03/31 06:53
  • カテゴリー:音楽

ラジオの「ひるのいこい」の音楽を忘れるわけにはいかない。これは日本的なセミ・クラシック風の管弦楽組曲として楽しめる。

そう紹介されて、番組の最後に流れて来たのは馴染みのある音楽だった。番組表で確認すると、古関裕而作曲"ひるのいこい"のための音楽(M1、M3、M4、M5、M6)[11分22秒] とある。先日の「クラシックの迷宮」(NHK-FM、3/28 21時)から。この作曲家が書いた作品では日曜名作座(今は新が付いている)のテーマが好きでその番組の冒頭だけを聴くことがある。ピッコロとファゴットによるユニゾンの響きが、なんとも枯淡で味わい深い。今回あらためて聴いた、ひるのいこいの音楽にも通ずるものがあるように思う。

今週始まった連続テレビ小説「エール」は、古関裕而をモデルにしている。同ドラマで山田耕筰役の志村けん氏が亡くなったことを知らせる記事がそのことに触れていた。

古関裕而 - Wikipedia志村けんさん死去 朝ドラ「エール」収録シーンは「そのまま放送」公式ツイッターで追悼

ディベルティメント K166

  • 2020/02/09 22:18
  • カテゴリー:音楽

今朝ラジオを点けるとモーツアルトのこの曲を演っていた。NHKの「音楽の泉」(ラジオ第一、2/9 8時台)。聴き始めたのは第一楽章の途中から。シャキッと攻め立てるような演奏はホリガーたちの録音だとすぐに判った。この曲の編成は、標準の管楽八重奏にコール・アングレ2本が加わっている。牧歌的なその音色が、本来は、ゆったりのどかな演奏にしっくり合うように思う。が、ホリガーらの演奏も決して悪くない。ファゴットにはトゥーネマンとアッツォリーニの師弟が参加している、89年の録音。

コール・アングレ、別名イングリッシュ・ホルン。昔よく聴いたLP、ミュンシュ指揮サン=サーンスの3番「オルガン」、の解説にその名が登場していて、まだ見ぬその楽器はどんなものだろうかと思ったもんだ。後年オケに入って、それがオーボエ族だと知った時には随分と驚いた覚えがある。不思議な形をしているし。

Klaus Thunemann (1937-)、Sergio Azzolini (1967-)、コール・アングレ(いずれも Wikipedia から)

管楽器の曲十選

  • 2020/01/31 07:07
  • カテゴリー:音楽

今回は管楽器のための曲を10曲選んだ。協奏曲や鍵盤伴奏付きではなく管楽器のみで演奏される曲。まず木管奏者たちのレパートリーから、編成の小さい、本数の少ない順に並べてみよう。

  • ドビュッシー作曲、シランクス。フルート(Fl)独奏。調性があるようでない、ないようである不思議な曲。木管一本の曲、大バッハのソナタ(BWV1013)とどちらにするか迷った、こちらもFl独奏。
  • ヴィラ=ロボス作曲、ブラジル風バッハ第6番。Flとファゴット(Fg)の二重奏。楽器を始めた頃、江守徹ナレーションの「夜の停車駅」で初めて聞いた。この第6番でこの作曲家のことを知った。一般には第5番がつとに有名。
  • マロシュ作曲、セレナータ。木管三重奏曲、オーボエ(Ob)、クラリネット(Cl)とFg。この編成の曲はたくさんある。その中で、とりわけ、マロシュとイベールの2曲が好ましい、その次はオーリックか。マロシュはコダーイの弟子。
  • ロッシーニ作曲、木管四重奏曲第6番。Fl、Cl、ホルン(Hr)とFg。珍しい編成。6曲から成る曲集は弦楽四重奏からの編曲と言われる。この第6番に限っては木管がオリジナル。
  • ヒンデミット作曲、小室内楽曲 Op.24/2。Fl、Ob、Cl、Hr、Fg、標準編成の木管五重奏。この編成の曲は数も多く、良い曲もそこそこあるが、このヒンデミットが最右翼、と思う。ここまで一本ずつ増やして来た。次は一つ飛んで七重奏、
  • ダンディ作曲、シャンソンとダンス Op.50。木管五重奏にClとFgを一本ずつ加えた七重奏。知名度はだいぶ低い、知られざる名曲。
  • モーツアルト作曲、セレナード第12番 K388。Ob、Cl、Hr、Fg、各々二本ずつ、標準編成の木管八重奏。セレナードと言う割には、ハ短調で、深刻な音楽。元々5声部のこの曲には弦楽五重奏版(K406)もある。
  • R・シュトラウス作曲、セレナード Op.7。標準の八重奏に、FlとHrを二本ずつ、さらにコントラファゴット(C-Fg)を加えた13本で演奏。40年前に購入したスコアが今でも手元にある。ここまでで8曲、残り2曲は金管アンサンブルから、
  • プーランク作曲、ソナタ FP33。金管三重奏、トランペット(Tp)、Hr、トロンボーン(Tb)。プーランクは管楽器のための曲を多数書いている。この曲も含め名曲が少なくない。
  • デュカス作曲、「ラ・ペリ」の前奏ファンファーレ。編成は、3Tp、4Hr、3Tb、そしてチューバ。数あるファンファーレの中で最も好きなのはこの曲。ここまでで10曲。
  • 参考)木管二重奏による魔笛六重奏曲「青春」小交響曲 変ロ長調昔の愛聴盤猫の組曲(いずれもサイト内)

# バッハからヘイゼルまで、JS Bach (1685-1750)、WA Mozart (1756-1791)、Gioachino Rossini (1792-1868)、Charles Gounod (1818-1893)、Vincent d'Indy (1851-1931)、Leoš Janáček (1854-1928)、Claude Debussy (1862-1918)、Richard Strauss (1864-1949)、Paul Dukas (1865-1935)、Kodály Zoltán (1882-1967)、Franz Hasenöhrl (1885-1970)、Heitor Villa-Lobos (1887-1959)、Jacques Ibert (1890-1962)、Paul Hindemith (1895-1963)、Francis Poulenc (1899-1963)、Georges Auric (1899-1983)、Rudolf Maros (1917-1982)、Chris Hazell (1948-)

山の芝居小屋

  • 2019/07/07 06:46
  • カテゴリー:未分類

夢を見た。一座で山を越えようとしている。皆、軽装の山行きを着ている。何人かはチンドン屋の装束のままだ。おれは普段着だけれど、ズボンの膝から下は雨に濡れて色が変わってしまった。雨水が入った運動靴は歩く度にぴちゃっびちゃっと嫌な音がする。自転車を押している。さっきの峠でファゴットや楽譜の束をくくり直したので、輪行バッグが荷崩れするようなことはない。ようやく体育館のような芝居小屋に到着した。外壁が粗末なベニヤ板で覆われていることが一目見て判る。入ってみると、かつての上司がマイクを握りしめて唄っていた、いつもの持ち歌を。こっちこっちと手招きするのは、人気者だったクラリネット吹きだ。誰かに嫁いでいなくなったはずなのに、こんな山奥にいたのか。車座に加わるおれの姿を認めた元上司が、まともにできもしねぇのに、芸人とは笑わせる、と吐き捨てるように言う。それがマイクを通して小屋中に響く。日本語の怪しいおねえさんがやって来て、おれに小さな紙きれを渡した。プーランクのフルート・ソナタなど数曲が並んでいる。一番下には今夜のお値段だ。これは払えないな、と思っていると、目が覚めた。

その小屋は、時々、夢の中に現れる。山の中にあって体育館のように大きい。それはあのイメージと重なる。マナウスの鬱蒼と茂ったジャングルにかつてあったと言う、今もあるのかもしれない、オペラハウスだ。

バッハのパッサカリア

  • 2019/06/16 18:57
  • カテゴリー:音楽

バッハのパッサカリア(Passacaglia in c, BWV582)を初めて聞いたのは、学生時代に観た、映画「ホワイトナイツ/白夜」(米、85年)の中でだった。映画の冒頭、バリシニコフ扮する主人公ロドチェンコが舞台で踊る。その時の音楽が、その曲だった。

曲名を知ったのは、しばらく後のこと。就職して何年か経った頃、ファゴット吹きの友人が欧州土産にと、バッハのオルガン曲が入った CD をくれた。ハイラーの演奏(64年)だった。その中に、その曲が収録されていた。あ、バッハの曲だったのか、映画では電子音楽だった(?)のでオリジナル曲とばかり思っていたけれど、へぇオルガンの曲か、と気付いた次第。その際ついでに調べて、劇中ロドチェンコが踊ったのは、「若者と死」というバレエ作品(台本コクトー、振付けプティ、音楽バッハ)であることも知った。

さらに何年か経って、Lauriala という方が弾くピアノ編曲版が店頭で目に留まり買い求めた。ダルベール編、96年の演奏。その頃、パッサカリアづいていた。奈良のチェロ弾き D6 さんがオケ編曲版を送ってくれたのも、そう時期はずれていない。レスピーギ編、スラトキン指揮 BBC 響の演奏(99年)。著名なオルガン奏者ヴァルヒャの演奏(62年)もちょうどその頃に聴いた。

曲名を知ってから四半世紀、その間、最もよく聴いているのは、おそらく、Lauriala が弾くピアノ版だ。フィンランドのピアニストらしい、名前は何と発音するのだろうか。

# Mikhail Nikolaevitch Baryshnikov (1948-)、Anton Heiller (1923-1979)、Jean Cocteau (1889-1963)、Roland Petit (1924-2011)、Risto Lauriala (1949-)、Eugen D'Albert (1864-1932)、Ottorino Respighi (1879–1936)、Leonard Slatkin (1944-)、Helmut Walcha (1907-1991)

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