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キーワード「坂の上の雲」の検索結果は以下のとおりです。

二○三高地

戦争は、今、作戦の変更を命じておるのだ

旅順要塞の攻略を担当する、乃木希典(柄本明)の第三軍は失敗を重ねる。見るに見かねた満州軍総参謀長の児玉源太郎(高橋英樹)は、軍律を侵すことを承知で、第三軍に乗り込み指揮を執る。

引用は、NHKのドラマ「坂の上の雲」第22回「二○三高地(後編)」から。

「その策」をとれば上手く行きそうだ。勝てる。けれど、多大な労力と、ある程度の犠牲を払う必要があるだろう。そういう前提があるとして、

乃木の場合、もしかすると「その策」を知っていたかもしれない。が、彼は熱心に語る幕僚たちの進言を容れて、別の策を採り続けた。その結果、想定よりももっと多くの犠牲者を出すことになってしまった。

児玉は、乃木に代わり、指揮を執る。これ以上の無駄死には断じて許さない、と、幕僚たちの強硬な抗弁を喝破し、「その策」を命じる。結果、ある程度の犠牲は伴ったものの要塞を陥落させ目的を遂げる。

リーダーシップについて議論する際のケーススタディになると思った。

乃木はフォロワーの声を重視し、児玉はリーダーの考えのみを通した。二人とも一方に偏り過ぎ。リーダーはどうすべきだったのか。失敗を繰り返した乃木はもちろんのこと、成功した児玉でさえ、もう少し上手くやれたのではないか、という意見が出るだろう。リーダーとフォロワー、双方が納得できる進め方があったはず、と。

坂の上の雲(サイト内)。NHKスペシャルドラマ「坂の上の雲」第22話「二○三高地(後編)」(NHK総合、2/9 23時)

図書館の本、25年1月

  • 2025/02/14 05:23
  • カテゴリー:読み物

どんな本を読み、どんな部分を抜き出すか。そこに、自分が何に関心を持っているのかが如実に表れる。今の気分では、例えば、以下のような選択。

戦術家というのは、「敵が予想どおりに来る」というこのふしぎな瞬間に賭けているようなものであり、戦術家としての仕事のほとんどはこの瞬間に完成する。

司馬遼太郎著「坂の上の雲」第8巻(文春文庫、1999年、新装版)から(p29)。ロシア海軍のバルチック艦隊は対馬海峡に現れる、作戦参謀の秋山真之はそう予想した。著者は彼に対して戦略ではなく戦術という言葉を使った。意図があってのことだろう。

家電量販店でお客さんに説明する販売員がもつべき知識程度の内容を解説する

新着本コーナーにあった、森下信著「今と未来がわかる 身近な機械 しくみと進化」(ナツメ社、2023年)、「はじめに」から(p7)。一般家電、パソコンや通信、はたまた、ハイブリッド車まで、その「しくみ」が載っている。こういう本の存在はありがたい。

占領延長型、有事即応型、国民無視型

現在の日米関係の実態は、この3点に整理されると著者は指摘する。松竹伸幸著「<全条項分析> 日米地位協定の真実」(集英社新書、2021年)から(p266)。地位協定が改定されない限りわが国は真の独立国家ではない。悲しい事実だ。

リーダーシップ、身近な装置、そして、安全保障。

坂の上の雲地位協定(いずれもサイト内)。佐藤優著「イスラエルとユダヤ人」(角川新書、2020年)、藤原正彦著「日本人の誇り」(文春新書、2011年)

子規、逝く

とりとめのない日常じゃが、その中に、何か大切なものが潜んでいるような気がしてのぉ。どうやらわしにとって、世界とは深いもののようや

死の床にある正岡子規(香川照之)が、秋山真之(本木雅弘)に語る。軍艦乗りのおまえにとって世界は広い、自分にとって世界は深いと。ドラマ「坂の上の雲」第14回から。

その場面を観て、「とりとめなく」別のことを思い出していた。

ある指揮者が、何かの番組で、こんな話をしていた。欧州でデビューした頃に、極東から来た青年にバッハが振れるのかと言われた。確かに、バッハの本質がわかっているのかどうかは長じた今でもあやしい、と。謙遜するでもなく本音を語っていたように思った。

世界的な指揮者、偉大な音楽家と称えられた人がそんなことを言う程に、音楽の世界は広くて奥深い。その人が名を成したのは、少しでも遠くを少しでも深くを目指し、「何か大切なもの」を追い求めたからなのだろう。

うつくしい靴ご趣味は?あの人に会いたい 小澤征爾(いずれもサイト内)。スペシャルドラマ「坂の上の雲」第14回「子規、逝く」後編(NHK総合、12/15 23時)

NHKプラス、24/9/11

暇にまかせてテレビ番組をいくつか観た。NHKプラスにて。

芸術に対して、近ごろ、理屈が多過ぎる、説明が多過ぎる

観て、いいなぁ、と思う、それでいいではないか。日曜美術館「私とルノワール-池波正太郎」から。おとなのEテレタイムマシン(NHK-Eテレ、9/7 22時、1981/12/6初回放送)

人を人として見るべき。道具じゃない

働ける環境をつくる、協力雇用主の男性がきっぱり言う。ETV特集「罪と赦し-出所者たちの記録」(NHK-Eテレ、9/7 23時)から。

突き詰めれば、辛抱強い人が勝つ

妙手はない。叡王戦5番勝負のドキュメンタリー、NHKスペシャル「藤井聡太VS.伊藤匠 AI時代 将棋の新たな地平」(NHK総合、9/8 21時)から。

まことに小さな国が開花期を迎えようとしている

スペシャルドラマ「坂の上の雲」(1)少年の国(前編)(NHK総合、9/8 23時)。またあのドラマをやっている。1話を2分割しているようだ。

安全は簡単じゃない

大量のカメラを、よく取り付けたな。「100カメ 福島第一原発 あの事故から13年。廃炉作業の最前線をのぞき見!」(NHK総合、9/9 午前0:10)から。

# アーカイブスで巡る 愛知 瀬戸市(NHK総合、9:10 3:01-3:31)

兜の緒を締めよ

隆盛を求めるには時を要するが、凋落はあっという間だ。隣国の低迷を明日はわが身と、成果をあげている今こそ、兜の緒を締めなくてはならない。

産経新聞の主張(社説)「五輪球技の活況 快挙にも兜の緒を締めよ」(6/15)から。隣国とは韓国のこと。日本は、多くの球技種目でパリ五輪への出場を決めた。それを、あまり成績の良くない韓国と比較している。

在京六紙の社説が、五輪での特定の競技の出場権を議論するのは珍しい。それも他国のそれを引き合いに出すのはかなり稀だろう。ちょっとどうかと思わなくもない。が、調子の良い時こそ、慢心せず将来への「備えを怠らない」、その主張は当を得ている。

この社説が目に留まったのには理由がある。十日ほど前に、友人とのやり取りの中で「兜の緒を締めよ」と書いた。同じ言葉が、きのう、社説のタイトルに登場したのだ。

友人からこんな話があった。「武という字は戈(干戈=矛と盾)と止という字から成り立っていて、本来の意味は戦いをやめること。それに術(テクニック)がついて、敵の攻撃を無害化して自分を護って、攻撃を諦めさせて交戦状態を友好交流に転化して」云々。

戦いをやめる、戦わない、そこから、日露戦争での連合艦隊解散ノ辞へ連想が飛んだ。その最後の部分を返信した。「奮励し、万全の実力の満を持して放つべき時節を待たば、こいねがわくば以て永遠に護国の大任を全うする事を得ん。神明はただ平素の鍛錬につとめ戦わずして既に勝てる者に勝利の栄冠を授くると同時に、一勝に満足して治平に安んずる者よりただちにこれをうばふ。古人曰く、勝つて兜の緒を締めよ、と」。

さて、6/10週の六紙社説は、そのほかに、少子化の加速、保護司殺害、欧州議会選、東京都知事選、「セクシー田中さん」問題、JPドラゴン逮捕、佐渡金山、財政再建目標、G7サミットなどを話題にした。

六紙社説、坂の上の雲第6部平和は槍で得るものなのか(いずれもサイト内)

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