鳥人計画
- 2019/05/02 06:17
- カテゴリー:読み物
峰岸さんが二本目を飛び終えた時点でトップに立っていて、あとはもう僕以外に抜く者がいなかったら、僕、わざと失敗ジャンプをします。それなら峰岸さんが優勝だ
言われた方(=峰岸)は、この言葉を覚えていて提案が実行されることを期待する。一方、言った方の本人はすっかり忘れている。実際、実行されない。一般的に、そういうことが起こることは珍しくない。東野圭吾著「鳥人計画」(新潮文庫、94年)から(p157)。元の単行本は、89(平成元)年刊。この小説、集中して読み進めることが難しかった。登場人物が多いのが原因だろうか。途中、バイオメカニクス云々が話の題材になっていることを知り、我慢して最後まで読んだ。