オレたちバブル入行組
- 2019/12/18 06:28
- カテゴリー:読み物
会社というのは結局人の集まりなので、社員の様子を見れば、その会社がどんな会社なのか、おおよその想像がつく。
第一章でそんな話が出ている。お金を借りる側の中小企業のことを言っているのだけれど、貸す側の銀行とて、会社である以上、例外ではない。読み進むにつれ、行員たちの悪辣さ非情さの様子から、銀行の正体が透けて見えるかのようだ。フィクションとは思わせない本物っぽさが漂っている。引用は、池井戸潤著「オレたちバブル入行組」(文春文庫、07年)から(p30)。半沢直樹シリーズ既刊の4巻まで図書館で借りて来た。