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キーワード「北村薫」の検索結果は以下のとおりです。

北村薫の創作表現講義

  • 2022/02/09 06:22
  • カテゴリー:読み物

現実そのものではないことによって、より切実に伝えられる真実がある

例えばフェルメールの「牛乳を注ぐ女」は、写実の極致のようにも見えるけれど、実物が忠実に描かれているわけではない。北村薫著「北村薫の創作表現講義-あなたを読む、わたしを書く」(新潮社、2008年)から(p260)。

最寄り図書館で借りて来たものの、なぜか手が伸びず放っておいた。返却期限が迫る。読まずに返すのはどうかと思うので、ぱらぱらとめくって拾い読みしてみたら、これが面白い。最初から読み直すことになった。

北村薫(サイト内)。グラン・パルティータ(p309)

2.26事件 (3)

  • 2021/07/02 06:28
  • カテゴリー:読み物

その残した電話が銀座の服部時計店の番号と似ていたらしく、ハットリですか、という間違い電話がずいぶんかかってきた

襲撃した首相官邸の電話は一本だけ残して、みんな切った。元上等兵談。松本清張著「昭和史発掘7」2.26事件Ⅲ(文春文庫、2005年、新装版)から(p46)

北村薫著ベッキーさんシリーズ全3巻は、この間違い電話の挿話から着想を得た、と何かで読んだ。確か、シリーズ最終話「鷺と雪」で、主人公がその間違い電話をかける場面があったと思う。

宮城占拠計画、大久保利通らによる慶応3年のクーデターに似ている(p196)、芝浦に到着した第一艦隊は「艦砲を議事堂方面にむけて実弾をこめて待った」、宮城占拠「そのときは、何とかして陛下を洋上の比叡にお乗せして横須賀へお連れする」(p363)。秩父宮と平泉澄(p414)

2.26事件天皇と東大(サイト内)。服部時計店|Wikipedia

愛読書十選 (3)

  • 2021/05/21 06:00
  • カテゴリー:読み物

その3は「作家十選」。没年の昇順。

  • 中島敦(1909-1942)
  • 久生十蘭(1902-1957)
  • 広瀬正(1924-1972)
  • 新田次郎(1912-1980)
  • 足立巻一(1913-1985)
  • 山際淳司(1948-1995)
  • 藤沢周平(1927-1997)
  • 山田風太郎(1922-2001)
  • A・J・クィネル(1940-2005)
  • 井上ひさし(1934-2010)

愛読書十選(サイト内)。山下洋輔、逢坂剛、中島義道、原尞、沢木耕太郎、北村薫、ケン・フォレット、高村薫、東野圭吾、三品和弘。敬称略

誰かをさがすために

  • 2020/01/12 19:43
  • カテゴリー:読み物

まだ逢つたこともない人なんですが
その人にもしかしたら
けふ会えるかと尋ねて歩いてゐるのです。

室生犀星の「誰かをさがすために」から。不思議な気分にさせる詩だ。その誰かはずっと心のどこかに住んでいる、その人に巡り逢うことはきっとない。北村薫著「八月の六日間」に犀星の「昨日いらしつて下さい」のことが出ていた。山小屋に置いてあったその詩集を主人公が手にするのだ。おれも読んでみようと最寄り図書館へ出かけて、日本の詩歌15巻「室生犀星」(中央公論社、68年)を借りて来た。詩集「昨日~」全106篇の中から11篇が収録されている。この「誰かを~」もその一つ(p391)。機会があれば抜粋ではなく全篇読もうと思う。

ふるさとは遠きにありて思ふもの、と始まるあの有名な詩は、犀星作だったんだな。今回借りて来た本に出ているのを見てあらためて認識した(p14)。この詩はかつて国語の授業で習った、中学でだったかな。「異土の乞食(かたゐ)となるとても」というフレーズが恐ろしい呪文のようで今でも耳に残っている。教師が我々生徒に問うた、作者がこの詩を詠んだのは、生まれ故郷、それとも東京、さあどっち。確かに、それが判っていないとこの詩の味わいはだいぶ異なる。

八月の六日間(サイト内)

八月の六日間

  • 2020/01/08 06:40
  • カテゴリー:読み物

先に予定を決めてしまい、後から事実が追いかけるパターンで行く。そうでもしないと、ことが進まない。

北村薫著「八月の六日間」(KADOKAWA、14年)から(p225)。単独行で北アルプスをうろうろしていた頃のことを思い出した。結婚してもしばらく行っていたそれも40歳を過ぎてぱったり止めてしまった。転職などで身辺が俄に慌ただしくなり、山に行っている暇がなくなってしまったのだった。ピッケルや60Lザックは処分した。テントやシュラフはどこかにあるはず。虫干しぐらいはした方がいいんだろうな。

# 戸板康二著「あの人この人」、室生犀星作「昨日いらしつて下さい」。折立から雲ノ平へ

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