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キーワード「戦略」の検索結果は以下のとおりです。

経営戦略をつくる

人によって戦略という言葉に対して受け止め方は、まちまちです。ある企業の経営幹部にヒアリングしたことがあります、戦略とは何ですかと。彼らが語る戦略をよくよく聞いてみると、中期計画や、企業理念、新規事業とポートフォリオmgmt、目標の連鎖、のことだったりしたわけです。

先日、ある人に、そんなことを書き送った。ここで言う戦略は、経営戦略のこと。

戦略には実に多くの意味がある。

私はこんな風に思っている。経営戦略とは、会社の大きな方針と、現場の作業を繋ぐ色んな仕掛けのこと。何かこれ一つ、ではなく、様々な要素を含んでいる、と。

では、もし、具体的に戦略をつくるよう命じられたらどうする。私なら、会社の強みを再確認し、かつ、その事業領域におけるkey success factor(KSF)を特定した上で、新規事業の開発と事業ポートフォリオmgmtを軸とした、中期計画を作成する。実際には先5年間の計画を立案することが多かった。

そういえば、最初に勤めた企業の中期計画は、3年計画だった、少し風変わりな。初年度の春に作成し、2年度は状況を鑑み見直しを行い、3年度は使用せずに、新たな中期計画をつくる。それを繰り返した。要するに毎年作業した。別途作成する年間計画と同じじゃないかという声はあった。いやいや、中期計画の方は、3年という、やや長い、戦略的な視座を事業計画へ盛り込むことを求められていたのだ。

戦略の未来戦略(いずれもサイト内)

自己実現欲求の沼

先日、勤め先で、あるワークショップが開催された。グループに分けられ作業を実施。結果はグループ毎に模造紙に書き出された。

三百か四百あるだろうか、出されたコメントをざっと見渡して思った。マズローの欲求五段階説に沿ってこれらをカテゴライズして考察を進めるのが良かろう、と。

またそれか、と毛嫌いされる向きもあったけれど(たぶん今でもそうだろう)、私は、かつてシンクタンク勤めをしていた頃、割りと好んでこの説を用いて議論したものだ。

健全な組織は、3) 社会的欲求や、4) 承認欲求の色合いが強く出る。ブラックな、もしくはその傾向がある企業や組織では、2) 安全欲求の項目が膨れ上がる。どちらに傾いているかまず見えて来る。今回の考察もその辺りから始めることになるだろう。

一般には、3) 4) よりは、寧ろ、5) 自己実現欲求こそ重要だと言われる。無責任に、そう吹聴するコンサルタントも何人か見た。自己実現が、心地の良い響きがする言葉ということもあって、質(たち)が悪い。

聞く側は、その言葉の魔力に取り憑かれてしまう。それがニンジンとなり馬車馬のように走る。見果てぬ夢を追う。青い鳥を探す。そんな会社人生を送るはめになる。

組織戦略の考え方非営利組織の経営マズロー(いずれもサイト内)

ビジネス書大全

  • 2025/03/29 06:02
  • カテゴリー:読み物

成功を目指すならば、成功を支える土台となる、人格をまず構築することが何よりも重要である。

スティーブン・コヴィー著「七つの習慣」の要約はそう始まる。本の要約サービスflier編集部著「ビジネス書大全」(新潮社、2024年)、その第2章「習慣」から(p82)。本書の副題は、必読ベストセラーを超要約!、一生モノの仕事力が身につくビジネス書100冊。

まったくその通りだと思う。まず人格。事業は人なり。

しかし、「七つの習慣」にそんなこと書いてあったかな。何度か読んだけれど、人格云々の話は全く印象に残っていない。また近い内に借りて来よう。

7つの習慣河井寬次郎 住める哲学マネジメントの名著64冊戦略読書ビジネス書図鑑(いずれもサイト内)

MLBのソロバン勘定

大リーグ機構による〝ビジネスチャンス拡大〟という大人の事情は、結果としてその色合いが薄まり、願ったりかなったり。裏ではじくそろばんの音は、表には響かない。

ワールドシリーズ優勝、大谷3度目のMVP、そして、佐々木朗希の加入。昨年の計画段階で誰がそんなことを予想したろうか。これ以上ない絶好のタイミングで、ドジャースは開幕戦を東京で迎えた。

今朝、ロシアとウクライナの停戦のことが気になって、7時のNHKニュースを聞いた。点け放しにしていると、スポーツのコーナーで東京ドームでのドジャース-カブス戦の結果を伝えていた。

へえ、ドジャースが来日してるんだな。急いでwebの記事をいくつか見た。

冒頭の引用は、「千載一遇の大リーグ日本開幕戦 商機捉えるしたたかさ」(nikkei.com、3/17)から。この記事が面白かった。金儲けのために日本での開幕を設定したMLBの意図は、大いに盛り上がる「大谷フィーバー」の陰に霞む。

大リーグ なぜ日本で開幕? そのねらいは?」(nhk.or.jp、3/18)。「市場規模でNFLやNBAに遅れ 海外での公式戦開催に力」。野球好きの多い中南米や東アジアへのドサ回りで大きな収益を期待する。

MLB東京シリーズ開幕!メジャーが日本で大儲けを狙う、大谷翔平効果だけではない事情とは」(jbpress.ismedia.jp、3/18)。「市場規模で米国に次ぐ日本をいかに取り込むかというメジャー側の緻密なビジネス戦略」。加えて彼らは運もいい。

大谷選手50-50判断、決断、英断(いずれもサイト内)。NHKけさのニュース(NHKラジオ第1、3/19 7時)

ホンダ日産破談

両社の経営陣のビジネス交渉における稚拙さを感じざるをえない

自動車業界に詳しいアナリストの言葉をNHKの記事(2/13)が伝えている。稚拙さとあるけれど本当にそう言ってしまって良いのだろうか。なにせ売上高10兆円を超えるメーカーを率いている経営者だ。間抜けでは務まらない。

株式会社日本の儲け頭、自動車産業の二番手と三番手が統合の協議を進めていた。経営難に直面する日産に対して、まだ余裕のあるホンダが完全子会社化を提案したところ、日産の高いプライドがそれを容れられず、統合話は御破産になってしまった。

この件を採り上げた、在京六紙の社説を見てみよう。

「危機感欠く日産とホンダの協議打ち切り」(経2/7)。日産の意思決定の遅さはつとに指摘される。が、「ホンダも強硬姿勢に出る前に、もう少し丁寧に妥協点を探れなかったのだろうか」。

「ホンダ・日産破談 統合せず生き残れるのか」(産2/7)。「両社経営陣は」「どうやって世界市場で戦うかについて説得力のある戦略を示すべきである」。

「ホンダ日産破談 大変革期に挑む覚悟足りない」(読2/14)。現状認識の甘すぎる日産に対して「ホンダ側も事前にもっと丁寧に意思疎通を図るべきではなかったか」。

「ホンダ・日産の破談 生き残りの展望見えない」(毎2/15)。危機的状況にある日産は再建策を打ち出せない。「一方のホンダも、統合の相乗効果を発揮する戦略を提示できていたとは言いがたい」。

と、多くは日産ホンダ両社を難じる。ダメな日産を救済するために、ホンダはもうちょっと上手くやるべきだった、と言うわけだ。が、日産を見限る声もある、

「ホンダとの統合破談で急務の日産再建」(経2/15)、将来に「描くべき成長戦略が見えてこない」。「ホンダとの破談 日産は現実と向き合え」(東2/13)、「もはや現経営陣による企業統治は限界だ」。

その東京新聞の社説は、「経営統合計画自体に無理があったのではないか」とも書く。巨額の社債償還の期限が迫る日産には時間的余裕はない。ホンダは、そんな日産の負債を背追い込むと共倒れしかねない。そうなっては元も子もない。

ホンダは、稚拙と評される交渉の果てに、比較的、無難な道筋を選んだのかもしれない。

統合の協議を進める中で、互いに相手を深く知るようになった。ホンダは日産の余程の惨状を見たのではあるまいか。そこで、この話をなかったことにするために一計を案じる。完全子会社の話を持ち出せば、日産のプライドはそれを決して許さない。頭に血が上って断って来るに違いない。これならば、統合に賭けるホンダの真剣さは世に伝わるし、日産のメンツもある程度は保てるだろう。

その辺りが真相では、と邪推してしまう。

朝日新聞は、本件について社説で意見していない。今日までのリストを、あらためて、眺めてみたが、やはり、見当たらない。同紙1面の名物コラム「天声人語」(2/14)には登場していた。おや、と「相手に疑問を覚え」て、恋が冷めてしまった、とある。

さて、2/10週の六紙社説は、そのほかに、米WHO脱退、PFAS基準、備蓄米放出、米露のウクライナ停戦交渉、国民民主党の役割、高額療養費、米中AI開発、サイバー防御、オンライン賭博、トランプ関税、などを話題にした。

六紙社説、ホンダ(サイト内)。【詳しく】ホンダ 日産 経営統合協議を打ち切り 両社の課題は(2/13)、歴史的な経営統合 なぜ破談?その先は?(2/14)|NHK

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