あと千回の晩飯
- 2021/01/22 06:44
- カテゴリー:読み物
そんなものがあれば私も助かる
著者山田風太郎と夫人の会話。生きていられるのはあと3年ほどか。晩飯はおよそ千回、その献立をあらかじめ決めておこうと夫人に提案する。山田風太郎著「あと千回の晩飯」(朝日新聞社、1997年)から(p111)。
著者によるアフォリズム(警句、箴言)がいくつか登場する。その内の一つをメモしておこう、「最愛の人が死んだ夜にも、人間は晩飯を食う」(p46)。
帯のコピーは、「巧まざるユーモア、独創と卓見に溢れる文章で端倪すべからざる死生観を開陳」と、山田風太郎作品でお馴染みの文言で飾られている。
# 山田風太郎(サイト内検索)。朗読特集「あと千回の晩飯」【作】山田風太郎【朗読】中原丈雄(NHKラジオ第2、20/12/31-21/1/3 計5時間半)