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元彼の遺言状

  • 2022/08/19 06:15
  • カテゴリー:読み物

「ねえ、正直に話してよ。怒らないから」。騙されてはいけない。「怒らないから」と言って本当に怒らなかった女を私は見たことがない。

新川帆立著「元彼の遺言状」(宝島社、2021年)から(p165)。家人が読んでいた雑誌で紹介されているのを見て図書館に予約した。順番が回って来るのに5か月待った。

2021年第19回「このミステリーがすごい!」大賞受賞作とか。こういう作品が世の中に求められるんだな。正直ぴんと来なかった。主人公はもちろん登場人物の誰にも感情移入できないし、物語にハラハラドキドキもない。寝そべって読んでいると眠ってしまい読み終えるのに時間がかかった。性に合わない、のか、今どきの感覚について行けない、のか、いずれにせよこっちの問題だ。

# セロハンテープと理屈は何にでも付く(p58)

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