中島みゆき作品集(1)
- 2019/02/09 07:01
- カテゴリー:音楽
先日、ラジオ深夜便(2/4 3時台)で、中島みゆき作品集その1を聴いた。今回かかったのは9曲。時代(75年)から始まって、アザミ嬢のララバイ(75年)、わかれうた(77年)、世情(78年)、そして、狼になりたい(79年)。さらに、ひとり上手(80年)、あの娘(83年)、見返り美人(86年)、あした(89年)と続いた。
「狼になりたい」を耳にして、昔のことを思い出した。高3の時のことだ。クラスで隣どうしになった女の子と、休み時間などに音楽の話をした。彼女は中島みゆきのファンだった。聴いたことがないと言うおれに、一度試してみてよと LP レコードを持って来てくれた。その最初が、「狼になりたい」が収録されたアルバム「親愛なる者へ」だった。卒業するまでに、さらに何枚か、「世情」が収められた「愛していると云ってくれ」や、「おかえりなさい」、そして、その年に発売された「生きていてもいいですか」などを貸してくれた。
おれも代わりに自分が大切にしていた LP を持って行った。よく覚えている、最初は、コレギウム・アウレウムが演奏する、モーツアルトのセレナード11番と12番だった。なんとまあマニアックな、と今でも思う。その後も小編成のクラシック、例えば、モーツアルトの弦四や、ベトさんの七重奏などだった。彼女は、その手の音楽は初めてのようだったが、嫌がるどころか興味を持って聞いてくれた。いつだったか、大人になってから会った時、すっかりクラシック音楽を聴くようになってしまった、と彼女は言ったのだった。おれの方の中島みゆきは、高3のあの年で止まってしまったのだが。