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剱岳 線の記

  • 2021/05/31 06:39
  • カテゴリー:読み物

南米チリの島で何度尋ねても「知らぬ、存ぜぬ」を決め込んでいた現地人が、テレビ番組のクルーがカメラを向けた瞬間、「それ、知ってる!」と態度を一変させたのだ。

探検の現場にテレビカメラが入ることは悪いことばかりではない。髙橋大輔著「剱岳 線の記-平安時代の初登頂ミステリーに挑む」(朝日新聞出版、2020年)から(p189)。

仮説を5W1Hで書いて謎解きを進める、著者のこのアプローチは他への展開ができる。もう一つ教えられたことがある。徹底的な文献探査の重要性だ。探検家なので当然フィールド調査を行う。それは確かな文献情報を踏まえてこそ意味のある調査となり得る。

大伴家持の万葉歌が引用されている(p82)。「立山の雪し来らしも延槻の川の渡瀬鐙浸かすも」(17巻4024)。たち=太刀=剱、延槻(はひつき)の川=早月川。「早月川周辺から見ると(略)立山連峰のセンターに立つのは剱岳である」。

# 独鈷杵(とっこしょ)、磐座(いわくら)。髙橋大輔(サイト内検索)

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