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読売だけ竜王と呼ぶ

将棋の藤井聡太棋士は、8つのタイトル戦すべてを制覇し八冠となった。在京六紙は社説でこれを採り上げた。

各紙社説のタイトルを眺めて違和感を覚えた。「藤井聡太8冠の誕生」(毎10/14)、「藤井八冠の誕生」(産10/13)、「藤井八冠誕生」(経10/13)、「藤井さん八冠」(東10/13)、「藤井竜王八冠に」(読10/12)。

一紙だけ竜王の呼称を使っているのだ。竜王戦を主催する読売新聞だ。

七冠の時はどうだったろう、6月の社説を見た。「藤井聡太新名人」(東6/2)、「藤井新名人の誕生」(産6/2)、「藤井新名人」(朝6/3)、「藤井最年少名人の誕生」(毎6/3)、そして「藤井竜王七冠に」(読6/3)。

読売だけ、やはり、竜王の称号を付している。当社が主催する竜王戦の覇者、分かりやすく言うと、うちの竜王、が、七冠になったと言っている。この時は名人位を奪取した。他紙は新名人の誕生を祝うが、そんなことおかまいなしに読売は竜王と呼ぶ。

竜王と名人、両タイトルを同時に保持する場合、正式には「竜王・名人」という特別な呼称で呼ばれる。そこを竜王の呼称だけ使う。なにせ自社が主催するタイトル戦だ。社説だって宣伝に使ってしまう。商売熱心なことだ。

さらに遡った。「藤井竜王六冠に」(読3/21)、「藤井竜王五冠に」(読2022/02/13)、そして「藤井竜王誕生 四冠達成」(読2021/11/14)。いずれも名人になる前だから竜王が正式な呼称だ。もう一つ前は、「将棋最年少三冠」(読2021/09/15)、さすがに竜王の文字はない。「竜王候補」とでも書きたかったのだろうけれど。

藤井聡太は史上最強かエンジンを積む藤井七段が平成最後の新人王に(いずれもサイト内)。棋戦 (将棋)|Wikipedia

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