「言動を看過できない」
- 2024/11/24 08:04
- カテゴリー:時の話題
社説が強い口調で論じることは珍しくない。が、この一週間は、非難する、許さない、看過できない、そういうタイトルがいつもより多い印象を受けた。在京六紙の社説から拾ってみよう。例えば、
・年収の壁 税と社会保障あわせて論じよ(読11/20)
・香港民主派に実刑 人権弾圧を強く非難する(産11/21)
・「米国第一」の高関税政策を深く憂慮する(経11/22)
・選挙と立花氏 言動を看過できない(朝11/23)
・ロシアの核威嚇 戦争の拡大は許されない(毎11/23)
・総合経済対策 予算の無駄は許さない(東11/23)
朝日(11/23)の立花氏云々は兵庫県知事選の件。選挙の結果、県議会から不信任を突き付けられ失職した前知事の斎藤元彦氏が再選。裏では「異例の選挙運動が展開」されていた。
本文にこうある、「選挙に立候補し、自らの当選を目指さず」「失職・立候補した斎藤氏を応援すると立花氏は公言。斎藤氏の前後に同じ場所で演説するなどした」。「百条委を厳しく批判し、その様子をネットに投稿」。「立花氏の活動が斎藤氏当選の一因となったとの見方は多い」。
立花孝志氏は、斎藤氏の疑惑を調査している県議会百条委員会の委員長らに対して、「出てこい」「あまり脅しても自死されたら困るので、これくらいにしておく」などの暴言を吐いたのだとか。
そんな妙なことが起こっていたとは。社説が「言動を看過できない」と非難するのはもっともだと思う。「言葉の暴力」によって真実が捻じ曲げられ、それが選挙結果に影響した可能性がある。
さて、11/18週の六紙社説は、そのほかに、APEC会議、谷川俊太郎さん死去、セブン&アイ買収案、大谷選手MVP、Google分割、などを話題にした。
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