何とかマイシンとは
- 2025/04/29 06:16
- カテゴリー:沖縄・暮らし
きのう同僚と話していて、どういう流れでか、日本の死亡原因が話題になった。現在、ガンや、心疾患で亡くなる人が多いけれど、昔ある頃までは、結核が最多だった。今それは激減。さらに以下のような問答が続いた。
「結核が減ったのはなぜですか」「一つには特効薬のストレプトマイシンが出たから」
「それ、聞いたことがあります。他にも、何とかマイシンという薬が沢山あるような気がしますが、なぜですか」「どれも、名前にマイセスと付く微生物がつくる物質だから」
「ええと、微生物がつくるとはいったいどういうことですか」「微生物は、自分の種類が生き延びるために、他の種類に対して毒を吐く。それを上手く生産、抽出して医薬に応用したというわけ」
「もう少し詳しく」「人の感染症はバイ菌という微生物が侵入することで起きる。結核は結核菌というバクテリアが原因。別の微生物が、そのバイ菌を殺す物質をつくっている可能性があるので、それを見付けて医薬品として用意しておくということ。こういうのを抗生物質と呼ぶ」
「へえそうなんですね」「自然界では他者への攻撃は珍しくない。動物は、咬みつく、掴みかかる。微生物は、ある種の化学物質、つまり毒、を吐く。植物もそう。昆虫に食われないように、葉や花に、毒を備えていたりする。例えば、タバコのニコチンや、除虫菊のピレスリン。それらを基に殺虫剤などが開発された」
そんな話になった。