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2019年08月26日の記事は以下のとおりです。

雪崩になる前に

雪の塊は、うかうかしていると、転がり落ちて大きくなり、ついには雪崩になってしまう。まだ小さい内に、止めなければならない。雪崩になると手が付けられなくなる。それは、飽かずに、何もかも呑み込んで行く。

ドイツの作家、ケストナーによる講演から抜粋。日本語に訳した。彼は、戦後、ある会議(Hamburger Tagung des PEN-Clubs aus Anlaß der 25. Wiederkehr des Jahrestages der Bücherverbrennung, 1958)で、ヒトラーの独裁による惨事を思い返してそう述べている。

果たして、今我々は、ヒトラーや近衛文麿が国を率いた頃の民衆に比べて、より賢明でいられるだろうか。

# Erich Kästner(1899-1974)、“Man darf nicht warten, bis der Freiheitskampf Landesverrat genannt wird”ドイツ、極右過激化へ懸念深まる(8/26)、安倍内閣支持率、58%に上昇(8/25)

北支事変

  • 2019/08/26 06:20
  • カテゴリー:読み物

悪魔は一人では来なかった(略)。二八日早暁には、皇軍の二九軍膺懲戦が開始された。ジャーナリズムは政府の決意を礼讃して怪しまず、民衆は戦争熱に浮かされた。情勢は急転、火は燃え上がって手のつけようもない(略)。悪魔は三人連れであった。

その三人とは誰なのか。明示されていないけれど、引用部分に見るように、軍部(政府)、ジャーナリズム、そして、民衆、三者を指すのだろう。石射猪太郎著「外交官の一生-対中国外交の回想」(太平出版社、72年)の「東亜局長時代-中日事変」から(p245)。二八日とは、1937(昭和12)年7月28日のこと。

# 膺懲(ようちょう、敵や悪者を打ちこらしめること)、悲しみの前には熱狂が(サイト内)

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