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菱形十二面体の星形

この本で、興味深い(intriguing)という言葉を頻繁に使わっているが、その表現はこのパズルにこそ相応しい(図88)。

Stewart Coffin氏はそんな風に書いている。インターネット上で読むことができる、同氏の著作"The Puzzling World of Polyhedral Dissections"、その第7章にて。

斜めの組木パズル(diagonal burr puzzle)、その6ピースで構成されたタイプ(図86)を原型として、各ピースの両端を面取りすると、この菱形十二面体の星形になる。

パズルと呼ぶには、その解はあまりにも簡単だけれど、きっちり組めるように正確につくるには、「ある程度の器用さと忍耐」(some dexterity and patience)が必要。氏は、電動工具の使用をすすめている。

今回、この星型をいくつかつくってみることにした(#46)。プレゼント用の小物が切れたのでその補充ということもあるし、手技を試したい気持ちもあって。

角材をつくって、白書きで墨線を入れる。その線ぎりぎりにノコギリで切る。0.2か3ミリほどの切り残しを、ノミを当ててすぅーとそうじし、墨線ちょうどに調整する。と、普段でも電動工具は使わず、ノコギリとノミは手作業。今回は、アサリ無しのノコギリを墨線ちょうどに入れて、切りっ放し、ノミでの調整なし、にチャレンジした。

案外うまくいくもので、かなりきっちりに仕上がった。とは言え、1ピース当たり8か所にノコギリを入れる。全6ピースで合計48か所。それもすべて斜め45度に切り込む。1セットを終えるのに小一時間は要した。忍耐まではいかないまでも、それなりの手間はかかる。

あとで調べてみると、このパズル、「今や100円ショップで売られている」との記載を見付けた。ま、そういうこともあるのだろう。

Six-Piece Diagonal Burr(サイト内)。Stewart T. Coffin著、"The Puzzling World of Polyhedral Dissections"、Chapter 7 - The Diagonal Burr菱形12面体の星型2種|積み木インテリアギャラリー

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