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カテゴリー「工芸・美術」の検索結果は以下のとおりです。

黒田辰秋 ものづくり問答

今は芸術家ではなくて、芸術病に罹ってる者が多い。芸術家は人類を導き、人類の末迄も心配するだけの心ではならぬ。それを痛感せねば芸術家にはなれない。

美術評論家の青木正弘さんが、人間国宝・黒田辰秋(1904-1982年)の言葉を書き留めていた。若い頃に黒田の工房でアルバイトをしていたのだとか。

先日のEテレ「日曜美術館」(2/16)から。同僚にすすめられて、NHKプラスで観た。

学生時代に倉敷の市民オケで吹いていたこともあって、大原美術館とお隣の喫茶「エルグレコ」には何度か足を運んだ。その喫茶店では、どっしりとした椅子に座り、これはいいなぁと思ったものだ。それは、黒田辰秋作のテーブルセットを作者の了解を得て複製されたものだった。30年以上経ってからそのことを知った。当時はそんなことに興味もないし黒田の名も知らなかった。

京都国立近代美術館で黒田辰秋展が開かれている。3/2まで。その後は豊田市美術館で。

喫茶エル・グレコ(サイト内)。日曜美術館「黒田辰秋 ものづくり問答 森と海と人をめぐって」(NHK-Eテレ、2/16 21時)、「更覺良工心獨苦」

テーブルの塗り直し

当家で食卓に使っている、少し背の高いBar Table。先週末、この塗装をやり直した。

このテーブルは、東京での生活を始める際に買い足した。2006年のこと、船橋のIKEAで色々と購入し、レンタカーにぎっしり積み込んだ中の一つだった。BJÖRKUDDENという商品名が付されている。大きさは、70 x 70 x 102cm。

調べてみると、そのBJÖRKは、スウェーデン語でカバノキ(英birch)を意味する。実際の見た目も白樺か何かその類のようだ。一枚板ではなく集成材、天板はもちろん脚などの部材もそう。塗装はポリウレタンだろう。

作業前にバラした。IKEAの製品だ、すべてネジ止めで組まれている。組み立て同様、バラすのも簡単。

まず、グラスファイバーに研磨剤が塗布されたヤスリでオリジナルの塗装を剥がした。ダイソーの「メッシュヤスリ」、番手は、#150、#320、#600の3枚入り。#150で荒く落とし続いて#320で磨いた。作業は家人にも参加してもらった。ベランダを真っ白にして格闘すること数時間、満足のいく地肌になった。

翌日、蜜蝋ワックスを塗った。普段よりたっぷり塗布。半日置いて、まだまだ乾かないままに#400のペーパーで油研ぎを行った。雨が降る予報だったので、家の中に移し、全パーツ廊下に並べている。数日、しっかり乾くのを待つことにしよう。

ある意味、間に合わせで買った、安物のテーブルだけれど、ずっと使って愛着がある。少し手をかけて塗り直し、さらに大切に使おうと思う。

蜜蝋ワックス(サイト内)

陶板レリーフの額装

夢を見た。

家人のかつての同僚2人が香港から沖縄へ遊びに来ている。一人は知っているがもう一人とは初めて会う。彼女たちと食事をしている時に時間の話になった。時間は、空間とともに世界を成立させる基本形式だけれど、空間と対等なのだろうか、という問いを一人が発したことがきっかけだった。えらく哲学的な話題に閉口しながらも、陶板のレリーフを額装しようとしている作業計画を例にあげて思うところを述べた。陶板は17センチ×21センチのサイズ。厚さ8ミリ。それが4枚ある。これを一枚ずつ額に入れるのか、それとも4枚すべてをまとめて入れるのか、その違いを考察する。そうすれば、時間が、空間にはない豊富な面を有することを説明できる。ヒントはこの本に書いてある。と取り出したのは、研究社の英和辞典だった。目が覚めた。

今年も暮れて行く。

夢を見た(サイト内)

うつくしい靴

私は、本物をつくれているのでしょうか

フェイクづくりに手を染めてしまった靴職人が、改心して、自分が信じる道をまた一から行こうとする。特集オーディオドラマ 「うつくしい靴」から。

そこに至るまでの、スニーカーショップ店主と靴職人のやり取り。「靴職人としても人としても矜持を失うだけ」「矜持でメシは食えません」「出すものの質が下がったら、それこそメシを食えなくなりますよ」。

美しさとは、本物とは、質とは、はたまた、ものの価値とは、いったい何なんだろうか。それに、それを見分ける眼を持つことができるのだろうか。仕事にせよ趣味にせよ、アートに接している者は問い続けなければならない。

引用は、東野絢香が扮する靴職人のセリフ。後で調べてその名前を知ったのだけれど、聴いてすぐには、伊東蒼が演っているのかと思った。声がよく似ている。スニーカーショップ店主の役は滝藤賢一。この人は「半沢直樹」などで何度か見かけたことがある。

年末の特集番組、2024年宙わたる教室ノースライト(いずれもサイト内)。「うつくしい靴」▽特集オーディオドラマ (NHK-FM、12/21 22時)【作】本山航大【音楽】森優太【出演】滝藤賢一、東野絢香、名村辰ほか【制作統括】上田明子【演出】田島薫

京都・奈良の塔

塔が好きだ。東寺や薬師寺などにある木造の五重塔や三重塔のこと。

高校の修学旅行で羽黒山の五重塔を観て心に強く感じるものがあり、以来四十数年、折に触れて塔を訪ねて来た。何度も訪ねた塔もあれば、まだ観ぬ塔が残っていたりもする。

先日、友人との会話の中で浄瑠璃寺の三重塔が話題になった。たまたま訪ねて塔に少し興味を持ったということだった。長年の飲み友だちだけれど、これまで塔について話したことはなかったように思う。その後のやり取りの中で塔について書いた。

「浄瑠璃寺の話が出たのには、正直、驚きました。寺社仏閣、近代の歴史、陶芸、と似たようなことを考えているのですね。お互いそういうお年頃ということでしょうか。

「塔巡りは、時々やるのですが、京都と奈良の場合、多く伝わっていて、まとめて訪ねることになります。直近の旅行(3泊4日)で訪ねたところを並べてみましょう。

まず京都。東寺からスタートして、法観寺、仁和寺、醍醐寺、そして、海住山寺。いずれも五重塔は国宝か重文です。

最初の3つは街中です。醍醐寺は遠いですが地下鉄が通っています。海住山寺は京都府でもだいぶ南の方にあって奈良からが便利です。実際この時は奈良駅からシェアリング・カーで行きました。

海住山寺があるのは京都府木津川市。浄瑠璃寺は同市内です。近くに岩船寺、ここにも三重塔があります。このシリーズではこの二寺には訪ねませんでした。その代わりに、もう少し南にある円成寺で、運慶作「大日如来坐像」を観ました。

ほかに、京都御所や、知恩院の三門、広隆寺の「弥勒菩薩半跏像」など、塔を訪ねる道々で立ち寄ったりしました。

「続いて奈良。奈良の五重塔は、法隆寺、室生寺、興福寺、その3基です。が、この奈良行ではどれも観ませんでした。興福寺の五重塔は、修復工事のカバーで覆われています。

この時は、シブいところを訪ねました。不退寺(多宝塔下重)、海龍王寺(五重小塔)、興福寺(三重塔)、そして、元興寺(五重小塔)。

興福寺の三重塔は、南円堂から猿沢池へ下る途中にあります。訪ねる人も少なく、ひっそりとしています。

二つの五重小塔は、両方とも、堂のなかに収められています。上から下まで、つぶさに観察することができます。塔好きにはたまらない2基です。

この時は、法華寺や、秋篠寺にも立ち寄っています。秋篠寺には、あの「伎芸天像」があります。京都の部で書いた円成寺、その所在地は奈良県です。

「その直近の旅では訪ねませんでしたが、奈良には、いい三重塔があります。

薬師寺に2基。古くからの東塔は、わが国で最も美しい塔だと思います。何度観ても圧倒されます。西塔は、近年の再建です。創建時の鮮やかな色彩を見ることができます。

当麻寺にも2基。東と西、山裾の木々に囲まれて趣があります。

法隆寺からほど近い斑鳩の里に、法起寺と法輪寺があります。いずれも三重塔です。前者は飛鳥時代、後者は昭和の再建。ですが、ぱっと見、同じように見えます。

国宝や重文、古い新しいに限らず、塔には、古えの工匠たちの技を観ることができます。彼らの熱い魂に触れる思いがして言葉をなくします。

京都奈良で、まず一つ、ということでしたら、薬師寺の東塔でしょうか。浄瑠璃寺の三重塔とは違った感銘を受けると思います。

京都奈良編とりあえず終わり。地方にも良い塔が色々あります。また書き送ります。きっと行きたくなりますよ。

見残しの塔如意寺、神戸市西区5人の現在位置(いずれもサイト内)

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