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カテゴリー「工芸・美術」の検索結果は以下のとおりです。

皮一枚残して

ノコギリをぎりぎりに入れられるかどうか

これが、作品全体の出来栄えを大きく左右する、と木工教室の先生が言う。ぎりぎりは、皮一枚を残す感じでと。実際に、ノミで皮一枚を剥がすが如く見事な調整を、何度かデモンストレーションして下さった。余裕(安全)をみて、スミ線から 1mm も切り残すと、いくら慎重にノミを当てるとしてもキレいに整えるには限度があると。

それと、刃物が切れないといけない、と言う。本来言うまでもなく大前提。カンナやノミ各種、そして白書き、など。

まれびとたちの沖縄

琉球でよく知られるのが、芥隠(?~1495)という京都出身の禅僧である(略)。このときの琉球の王は、尚泰久(1415~1460)の治世である(略)。尚泰久は芥隠に帰依して、多くの寺院を建立し梵鐘を鋳造している。

琉球に仏教を広め定着させようとする日本の禅寺、日本化を模索する琉球王、両者の意向が多くの寺院や梵鐘として形となった。引用は、与那原恵著「まれびとたちの沖縄」(小学館、09年)から(p95)。ベッテルハイムの第3章が目的で借りたが、為朝伝説(第2章)の方が面白かった(為になった)。

先日聴講した文化講座「東アジアの中の琉球金属技術史」によると、当時つくられた梵鐘の数は、1456年に10口(個)、さらに1459年までに23口。大内家が支配した周防や筑前芦屋の鋳物師が作成に関与したとのことだった。

琉球・沖縄と海上の道

宮古・八重山から貢租の穀物や織物を積んで那覇(首里)へ行く船は(略)、一般には上国船とよばれた(略)。大木の育ちにくい宮古は古琉球以来近世に至るまで、ほとんど八重山で造船した。大型の上国船ばかりでなく、地船とよばれる宮古内各島間の船も八重山で造られている。

豊見山和行、高良倉吉共編「琉球・沖縄と海上の道」(吉川弘文館、05年)から。引用部分(p209)の執筆は、仲宗根將二氏の担当。

宮古島へ先月遊びに行ったという方からメールをもらった。その 6/4 付けのメールにこういう一節があった。

宮古島は大きな川は一つもなく、地上には水を蓄えるダムも無い島です。なのにサトウキビ畑にスプリンクラーで水を散布しており、用水が問題になっている様子が微塵もありません。不思議です。調べてみた結果、宮古島は世界で初めて地下ダムの運用に成功したとのこと。

先に引用した大木が育ちにくい云々と、現代において貯水に工夫しているというこの話は、何らかの関係があるだろうか。今度また調べてみよう。

沖縄文化の遺宝

殷元良の人物画として、確証はないが、程順則名護親方寵文画像は特筆せらるべき遺作と推定する。そしてその顔面描写において、尚敬王御後絵と同様に陰影画法を用いているところにも、互いに共通する表現を見る。(略)江南画派という。琉球においては、殷元良に至って初めてこの画風の影響を受けて光線による写照の肖像画を作るに至ったと思われる。

先日聴講した「琉球絵画の技法 - 現状と課題」での謎解き(推定)は、これだったんだな。画聖と尊重された殷元良(いんげんりょう)は、第13代王尚敬の御後絵を描いた宮廷画家として知られる。彼は、また、程順則画像の作者でもある、という推定。

引用は、鎌倉芳太郎著「沖縄文化の遺宝」(岩波書店、82年)から。二分冊、53,000円の大著。最寄り図書館の郷土コーナー、そのひっそりと静まりかえった一番奥にあった。

御後絵

首里城の復元工事は今も進行中で、王のプライベートスペース「黄金御殿」には完成した御後絵の複製が掲げられている。

文庫版あとがきにそうある。与那原恵著「首里城への坂道 - 鎌倉芳太郎と近代沖縄の群像」(中公文庫、16年)から(p469)。

御後絵(おごえ、うぐい)は、琉球王の肖像画。歴代の王様が、その死後に、宮廷画家によって描かれた。実物はすべて戦災で焼けてしまったが、鎌倉芳太郎が大正14年に撮影したモノクロ写真が、御後絵十数枚分、残っており、それを基に複製事業が進められている。引用部分にある完成云々は、第17代王尚育(1813-47年)の御後絵のこと。

https://ja.wikipedia.org/wiki/御後絵
鎌倉芳太郎資料集

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